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台湾式マッサージ店で実感 「まねる」「盗む」が人を育てる〜感性を高める組織(4)

2008年9月12日

私は無類のマッサージフリークである。人を揉むのも、揉まれるのも得意だ。「揉まれるのに上手・下手があるのか」と思う方もいるかもしれないが、これは断固として「ある」と主張したい。

マッサージを受けるのは、単に身体を投げ出すことと同義ではない。必要なのは積極的な受動性だ。感性を開いて研ぎ澄まし、身体になされるがままを受け入れて味わう。そうすると、相手の技量や心理状態までもが即座に分かるようになるのである。

私はこれまで、数多くの店でマッサージ師や鍼灸師の方と接してきた。いずれも立派な資格を持ち、相応の経験を積んでいるはずだが、中には手を抜く人もいる。ポイントを外しまくっているのに、そのこと自体にすら気づかなかったりする。それは技量というより、意欲の問題だろう。「やり過ごせばいい」という意識が先に立って、「この客にまた来てもらいたい」という思いが足りない。指先から出るそういうメッセージを、私の身体は敏感にキャッチするのである。

「先生」と「従業員」の境目

そんな私は先日、裏通りでたまたま見つけた台湾式マッサージの店にふらりと立ち寄った。いささか怪しい雰囲気ではあったが、異国情緒漂う店構えから、本格的なマッサージを受けられるのではないかと期待したからだ。

怪しげな雑居ビルの2階にある受付に行くと、そこにいたのはラフな短パン姿の台湾人青年。カタコトの日本語を話す彼と値段交渉をしながら、「ここは東京の真ん中だが、日本ではない」との思いを強くした。

怪しいといえばもう1点。しばらく待っている間、同じフロアにあるトイレを借りようとしたところ、「そこはマッサージの先生用で、客用は上のフロアにある」という。わざわざ階段を昇るのも面倒だし、先生用ならきれいだろうと思って断わって入ると、そこが異様に狭くて汚い。この店の「先生」はこういう扱いなのか、と妙な感慨を持ったものである。

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