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これ自体は、けっして悪いことではない。新鮮な違和感があるからこそ、今までの常識が突き崩され、吸収も早い。社会人として成長するとは、まさにこういうことである。

ただし、その後の方向性は大きく3つに分かれる。第1は、あまりにも刺激が強すぎて、「自分には合わない」と早々に退社してしまうタイプ。周知のとおり、最近はこういう若い人が多い。

第2は逆に、順応しすぎて違和感を忘れるタイプ。要領を覚えたとたん、あとは同じサイクルを繰り返せばいいと割り切ってしまうわけだ。入社1〜2年目までは急速に伸びたのに、3年目あたりから一気に停滞してしまう人がいるのはこのためである。

そして第3は、ある程度順応しつつ違和感を失わないタイプだ。こういう人が将来、会社にイノベーションをもたらす原動力になる。「これはおかしい」「何か変だ」「社会とズレている」という思いを抱きながら、いざ自分が社内で実力をつけてから変革に乗り出すわけである。ドラマのヒーローのようにいささかカッコよすぎるが、こういう人が登場しないかぎり、会社が時代の波に乗り遅れてしまうことも事実である。

ヒーローを目指せ

とはいえ、ヒーローはめったにいないからヒーローたり得る。入社から何年も経た多くのビジネスパーソンは、第2のタイプに甘んじているのではないだろうか。

特に分業化が徹底している昨今の会社組織では、「自分はこれだけやればいい」という役割が明確になりやすい。これは合理的・効率的ではあるが、同時に感覚を働かせなくても仕事ができるということでもある。そういう“省エネ労働”の環境に慣れてくると、新鮮な違和感は薄れていく一方になる。組織全体がそんな空気に包まれれば、社会から取り残されるだけだ。

そこで、自身と会社のために、あらためてヒーローを目指してみてはいかがだろう。“武器”は自身の違和感。これをビジネスに積極的に活用するわけだ。

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