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今だからこそ、鍛えるべきは“ビジネス脳”より“ビジネス身体”〜「違和感」を武器にしよう(1)

2008年7月11日

メジャーリーグのドジャースで活躍する黒田博樹投手が先発予定を回避したのは、6月半ばのことだった。5月下旬から肩に違和感を覚えていたが、我慢して投げ続けた結果、「故障者リスト」に入ることになったらしい(幸いにして7月に復活)。

この報告を受けた同チームのトーリ監督は、「もっと早く言ってほしかった」とコメント。これを聞いて、時代と文化の違いを感じたのは私だけではないだろう。

あなたの「違和感」は鈍化している?

かつて日本のスポーツの世界では、「違和感」は欠場の理由にならなかった。決定的なケガや病気ではなく、あくまでも感覚に過ぎないのだから、それぐらいは我慢しろというわけである。ましてプロなら、ファンのためにも簡単に休むことは許されない。また、多少の無理は気の持ちようで乗り越えられるという風潮も少なからず蔓延していた。黒田もその精神を受け継いでいたのかもしれない。

だが身体の「違和感」とは、この先さらに悪くなる可能性を示すセンサーのようなものだ。放置して悪化すれば長期離脱となり、かえってチームに迷惑がかかるおそれもある。そのリスクを最小限で止めるには、なるべく早期に違和感に耳を傾けたほうがいい。まさにプロだからこそ、その感覚には人一倍神経質になるべきである。トーリ監督のコメントには、そんな意味合いが読み取れよう。

判断としてどちらが合理的かといえば、明らかに後者である。リスク排除の観点で考えれば、この意識を徹底した個人やチームほど強いといえるだろう。つまり、それほど違和感は重要なのである。

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