中古書籍の販売では、ネットによる流通がこれから大きな潮流になりそうだ。ブックオフでも、ネット販売事業への参入を発表した。しかし、先ごろ、当初の計画を1年先送りすることと表明している。延期の理由は「ロジスティックセンターの整備に時間がかかるため」。この判断は、経営に負のインパクトは与えるのではないか。
■ネットビジネスへの参入を1年先送りにしました。1年というのは、かなり長い時間ではないでしょうか。
橋本 この事業は大変重要ですから、中途半端にスタートするわけにはいきません。もちろん、ロジスティックセンターの体制整備の問題もあります。しかし、もっと戦略を煮詰めなくてはならないという側面もある。スピードが大切なのは熟知しているつもりです。ただ、これ以上は、公表できる段階にはありません。
■ネットでの売り上げ目標が初年度が10億円。かなり慎重ですね。
橋本 私は、リアルの店舗と肩を並べるようになるには、かなりの時間がかかると考えています。当面は、リアルの店舗での販売が主役ではないでしょうか。
最後に、若いビジネスパーソンに対してメッセージをもらった。パート務めの主婦から一部上場企業の社長に上り詰めた仕事の仕方はどのようなものだったのか。
■主婦の立場から、一部上場企業の社長となった橋本さんにあえてお伺いします。若いビジネスパーソンに対して、20代〜40代にかけて何をすればいいのか。成功するコツを伝授していただけませんか。
橋本 MBAを取得したからといって、経営者として成功するとは思いません。大切なのは、コツコツと努力をしていくこと。「主婦だから何もできない」とあきらめるのではなく、与えられたチャンスをどんどん生かすことが大切です。いま、目の前にあるものの達成に全力を尽くす。これはすべてのビジネスマンにとって、成功するために必要となる最低限の条件ではないでしょうか。
私は、社長の仕事も、与えられた良いチャンスだと思っています。これからもコツコツやっていくことに変わりはありませんよ。
■橋本 真由美(はしもと まゆみ)氏のプロフィール
【学歴など】
1949年 福井県生まれ
1967年 福井県立大野高等学校 卒業
1969年 一宮女子短期大学 家政科 卒業
【職歴】
1990年 ブックオフ直営1号店 千代田店(神奈川県相模原市)にパートとして入社
1991年 ブックオフ直営2号店 上溝店(神奈川県相模原市)にパート店長として就任
1994年 取締役就任
2003年 常務取締役就任 当社営業部門総括担当
2006年 社長兼COO就任
(全 4 ページ中 4 ページ目を表示)
あなたのご意見をコメントやトラックバックでお寄せください
この連載のバックナンバー バックナンバー一覧へ 画面先頭に戻る
- ブックオフ(3)〜複合化と専門化、量と質を追う (2006/08/04)
- ブックオフ(2)〜ピカピカの店長を増やし、最強の現場集団を育てる (2006/08/02)
- ブックオフ(1)〜怒るときは烈火のごとく、褒めるときは全身で (2006/07/28)
- シネマナウ(3)〜楽しくて厳しい会社にする。それが最初の仕事だった (2006/07/21)
- シネマナウ(2)〜シネマナウの仕組みを多様な映像配信のプラットフォームに育てる (2006/07/19)

