ブックオフ(2)〜ピカピカの店長を増やし、最強の現場集団を育てる 橋本 真由美社長
(大河原 克行=フリーライター)
(前回記事はこちら )
橋本社長は、「経営は、現場のど真ん中で考える」と語る。社長に就任しても、現場重視の姿勢は変わらない。そのフットワークの軽さは、東証一部上場企業の社長としては異例と言えるかもしれない。橋本社長は、現場を中心にして、どんな経営をやろうとしているのだろうか。
■現場にいる時間が長いようですね。
橋本 私は、気になる店舗がある時は、すぐ出かけていきます。出張にいった時も、そのまま帰るのでなく、必ず近くの店に寄るようにしています。

ブックオフ 橋本 真由美社長
この間のゴールデンウイークも、毎日泊まりがけで、千葉エリア、都内エリアを回ってきました。1カ月で40店舗ほど回りますよ。差し入れにするカップラーメンの箱を、ドン・キホーテで大量に買って、車に山積みにしてね(笑)。上品なお菓子よりも、一食でも食べられるようにした方が、アルバイトのみんなは喜ぶんですよ。
■気になる店舗とは。
橋本 「店長とアルバイトさんがうまくいっていない」という声が耳に入ったり、ちょっと売り上げの落ち方が尋常じゃないな、という店舗。すごく伸びている店舗も気になる店舗です。そういう店にも出向いて、なぜ伸びているのかをしっかりと見てくる。
店舗には、行くことを、事前には一切言わないんです。そうでないと「生」の状態が見られないので。中に入った途端に、店長は一瞬息を飲みますよ。「来ちゃったよ」って(笑)。
■現場で何を見るんですか。
橋本 店の玄関に立った瞬間に見るところがあります。例えば、カウンターの中がどうなっているか。提出しなくてはいけない書類が山積みになっているような店は駄目ですね。それから、アルバイトさんが元気にやっているかどうか。レイアウトが、お客様が見やすい形になっているかどうか。それを数分間で見分けます。直せる時には、その場ですぐに直します。
先日、偶然にも、前日に過去最高の売り上げを記録した店舗の朝礼に立ち会うことができた。拍手の瞬間には本当にうれしくて、私も元気になりましたよ。「よぉし、やってやろう」という気持ちになりました。でも、次の店に行ったら、怒らなくてはならない状況になって、ガツンとやった(笑)。
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