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■現場との接し方に、橋本流というものがありそうですね。

橋本 人との接し方は、坂本の指導の下にやってきたので、根本は違わないですね。それどころか、社員を叱るときに、「ちょっと、坂本に似ているなぁ」と思いながら叱っているときがあります。いやだなぁ、と(笑)。

私は、飴と鞭とでも言いましょうか、メリハリをはっきりつけることを意識しています。怒るときには烈火のごとく怒り、誉めるときには全身を使って誉める。いくつになっても、誉められるのはうれしい。だから、誉める時には徹底して誉める。一方、私は、ずるい人が嫌いなんです。口では調子のいいことを言っていて、行動が伴わなかったり、人を陥れようとしたりする人が嫌いです。そういう人は許しません。

アルバイトさんに対しては怒りません。必ず誉めるところがあるので、そこを探して誉める。しかし、店舗やエリアを統括する責任者には厳しく接します。もし、アルバイトさんが方針と違うことをやっていたら、それは店長やエリアマネージャーの責任。

だから、店では、アルバイトのみなさんに、「この店のここがいいところね」、「みんな、がんばっているわね」と、誉めてばかりいます。ただし店を出たら、車の中から店長に連絡して、直さなくてはならないところをしっかり伝える。

人とのコミュニケーションでは、メリハリをつけることが大切です。それが結果として、人を伸ばすことにつながると考えています。

■社長に就任しても現場を歩いているのですか。

橋本 私から現場を取ったら、何も残りませんから(笑)。経営は現場のど真ん中で考える。現場から出た提案なり、改善案でないと、紙の上だけのものになってしまうと考えています。

現場からの叩き上げである橋本氏は、社長に就任しても、やはり現場主義の徹底を打ち出した。次回、橋本社長に、現場主義へのこだわり、そして、現場を中心にした経営モデルの実際について聞く。

橋本真由美社長へのインタビューは3回連載です。次回は、8月2日(水)の公開予定です。

■橋本 真由美(はしもと まゆみ)氏のプロフィール

【学歴など】
1949年 福井県生まれ
1967年 福井県立大野高等学校 卒業
1969年 一宮女子短期大学 家政科 卒業

【職歴】
1990年 ブックオフ直営1号店 千代田店(神奈川県相模原市)にパートとして入社
1991年 ブックオフ直営2号店 上溝店(神奈川県相模原市)にパート店長として就任
1994年 取締役就任
2003年 常務取締役就任 当社営業部門総括担当
2006年 社長兼COO就任

大河原 克行

nikkeibp.jp(現nikkei BPnet)「新社長を直撃!」の連載をはじめ、月刊宝島(宝島社)、PCfan、WindowsMode(毎日コミュニケーションズ)などで連載および定期記事を執筆中。また、エコノミスト(毎日新聞社)などでも、IT関連記事を随時執筆している。

著書に、「ソニースピリットはよみがえるか」、「松下電器 変革への挑戦」、「作るキヤノンを支える売るキヤノン」、「ネット通販で年商100億円」、「パソコンウォーズ最前線」などがある。

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