シネマナウ(2)〜シネマナウの仕組みを多様な映像配信のプラットフォームに育てる 間宮 義文社長
(聞き手:森川 直樹=フリーライター)
(前回記事はこちら )
ネットワークのブロードバンド化は、欧米に先行した。放送のデジタル化も進みつつある。こうした日本市場の動向を追い風にして、シネマナウはユーザーを拡大させ続けている。しかし、デジタル映像の市場は今、選択肢が膨れあがり混沌とした状況に陥っている。シネマナウは、独自の配信サービス事業を、今後どのように拡大しようと考えているのか。
■ブロードバンド通信の普及において、日本は他の国々より先行しています。しかし、こと映像コンテンツ配信サービスに関しては、やはり米国が“先進国”なのでしょうか?
間宮 それは間違いないですね。実際、米国シネマナウは1999年から現在と同じサービスを開始しています。一方、我々シネマナウ ジャパンは、サービス開始からまだ1年しか経っていません。「インターネットを介して好みのコンテンツを選び、それを好きなときに楽しむ」というライフスタイルは、米国では既に定着しているが、日本ではこれからだと思います。
ライフスタイルに定着させるのが第1フェーズ。第2フェーズが、他のエンターテインメントと時間争奪戦をしていく、ということですか?
間宮 ともかく、生活の中で選びうる、当たり前の選択肢の1つとして認知されることが先決です。音楽コンテンツがこの数年で通り抜けてきた状況を振り返ってみると、ライフスタイルに定着することの重要性がよく分かるでしょう。

シネマナウ 間宮 義文社長
著作権保護の問題や、フォーマット技術のスタンダード競争など、乗り越えなければいけない課題は山積していました。だから、デジタル音楽コンテンツ配信サービスを提供する企業も、自らのサービスが、多くの人の生活の中にこれほど早くに定着するとは思っていなかった。けれども、ひとたび「好きな音楽を好きなタイミングでダウンロードして、好きな場所で聞く」ことが習慣になると、大きな支持を得ましたよね。
音楽コンテンツに起きたこうした変化が、今度は映像の世界にやってくる。音楽で一連のプロセスを経験した後だけに、映像コンテンツではもっと短い期間に劇的な変化が訪れると、私は予測しています。
地上デジタル放送が全国に行き渡るのが2011年。これを元に考えると、2006年〜2011年がその劇的な変化が訪れる時期だと私はにらんでいます。この変化の時期に、ユーザーから支持されるかどうか、そして、支持されるだけのサービスを提供できるかどうか、が勝負だと考えているんです。
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