SAPジャパン(3)〜SAP全体の成長を支えるエンジンになりたい
(聞き手:大河原 克行=フリーライター)
大企業向けERPパッケージ市場におけるユーザー企業の選択肢は、いまや、SAPか、オラクルか、に絞られた。そのなかで、SAPジャパンはどんな展開をしていくのだろうか。
■SAPとオラクルの差はどこにありますか。
エンスリン 大企業向けERPパッケージの市場では、多くのプレイヤーが淘汰されました。今では、SAPを選ぶか、オラクルを選ぶかの選択肢しかない状況になっています。

ロバート エンスリン SAPジャパン社長
SAPはオラクルに比べ、マーケットシェアが圧倒的に大きく、インストールベースが多いのが強みだと言えます。SAPは、グローバルで見ると60%のマーケットシェアがあります。また、ユーザーベースを元に蓄積した業種別のノウハウ、そして、1万5000人に上る技術者がいる点でも、SAPは優位だと言えます。オラクルは、昨今、様々な買収を繰り返してきました。それでも、SAPの方が成長が速い。
しかも、オラクルは、もともとはデータベースの会社です。データベースに追加する形で事業を統合し、アプリケーション市場に出てきたにすぎない。SAPは、もともとがアプリケーションの会社であり、オラクルとは哲学が違う。ユーザー企業の成長を支援する価値を、産業別のノウハウを基に、顧客に提供していくのがSAPのやり方です。
エンスリン社長は、日本法人社長に就任する前、米国法人のシニアバイスプレジデントとして、事業を大幅に成長させた手腕を持つ。それだけに、日本でもその舵取りに注目が集まる。では、日本において、どんな経営をするつもりなのだろうか。自己分析とともに、エンスリン氏の経営手法について話を聞いた。
■1年後、SAPジャパンはどんな会社になっていますか。
エンスリン 具体的な数値目標は言えません。ですが、そのゴールに向けて、今まで以上に柔軟に組織を変えていきたいと考えています。私は、SAPジャパンが、SAP全体の成長を加速させるエンジンとなるよう経営していきたい。世界各国の他の現地法人に比べても、高い成長を実現するエンジン役となりたい。その具体的な戦略は、2006年に発表する考えです。
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