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セイコーエプソン(3)〜技術者としては三流、でも「人」を見てきた

2005年10月28日

(聞き手:大河原 克行=フリーライター)

花岡社長は、今のエプソンには、「でしゃばる人間」とともに、「変人」が必要だという。「変人」とはどういう意味なのだろうか。

■社長就任直後から、エプソンには「変人」が必要だとおっしゃっていますね。

花岡 「変人」というのは、「先の先を読む」人のことです。この変人が考えていることは、「先を読む」ことにとどまっている凡人には理解しがたいものがあるかもしれません。尖った人は頭の中の計算が速いものですから、先の先まで見ようとする。だから、なかなか理解しがたい。

セイコーエプソン 花岡 清二社長

こうした人たちをエプソンの中でどう発掘するか、どう埋没させないか、という二つが大切です。発掘はしたものの、周囲から潰されたということでは困る。一般の職制から外して特別任務を与え、「あるミッションに向かってやってくれ」と言うのも埋没させない手だと思います。

振り返れば1980年から1990年にかけて、エプソンにいた尖った人、変な人が、他社に先んじて新しい分野に飛びついた。エプソンの変人たちが、しっかりとチャンスを捕まえて、成長へとつなげてくれたわけです。

21世紀になって、デジタル化や標準化が進展すると、目立つ製品、技術を見つけることが難しくなってきた。だからこそ、変人の能力が大切になってくるのです。周囲にすぐ理解されるアイデアなんて、きっと大したことないんですよ。

■変人はみつかりましたか。

花岡 うちも捨てたもんじゃなくて、結構、社内に変人がいるなぁ、と思いましたよ(笑)。しかし、変人が社員の10%もいたら会社が潰れちゃいます(笑)。どの程度がいいのか分かりませんが、1人の変人に99人の凡人がいればなんとかなると思います。これから、少しでも多くの変人をみつけて、活躍の場を与えたいですね。

将来にわたって売れる新たな製品や技術を、きちっと探し出す基盤をつくることがエプソンの生き残りにつながると考えています。

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