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社長に就任して以降、鈴木新社長は、とにかく現場を回ったという。そのなかで、早くも同社が持つ課題に気がついたようだ。顧客、幹部社員、そして、末端の社員との会話で何を得たのか。

■富士通から見ていたFJBと、社長として中に入って感じたFJBとに差はありますか。

鈴木 驚いたのは、元気のいい顧客を数多く持っていることですね。当社が、顧客に密着した形で、成長のお手伝いをさせていただいていることを感じます。

FJBには、富士通と一緒にやる大手企業向けビジネスと、FJBが単独でビジネスを展開している中堅・中小企業向けビジネスがある。特に、後者の顧客に元気な企業が多い。こうした企業の経営者の方々と話すことで、様々なヒントを頂くことができる。

■FJBの社員の雰囲気についてはどんな風に感じますか。

鈴木 大変優秀な社員が多いですし、がんばっている。ただ、あえて苦言を呈するとすれば、幹部と若手社員の間に断層があるような気がします。若手が新しいことをやりたいと提案したときに、それを実現させる風土が社内にあるのか。また、幹部と若手社員の間で情報の共用化ができているのか。そのあたりは改善課題だと感じました。

伝統のある会社ですし、顧客に密着したビジネスをしていますから、今の仕事に追われてしまって、それだけに集中し過ぎている傾向がある。新しいことにもアグレッシブに取り組んでいってほしいと考えています。ですから、「今の仕事だけに責任を持てばいい」という風土は崩していかなくてならないでしょうね。

就任直後から、3500人の全社員を対象に、私から直接メールを送信しています。週1回程度のペースで配信し、私の考え方や方針などを示しています。これも情報共有の一つです。

企業というのは、結局、最後は人なんです。ですから、人づくりには積極的に投資をしていきます。私は、富士通で営業担当者の教育を担当し、その教育プロセスを構築した経験があります。このノウハウを応用していきたいですね。

鈴木社長は、人材教育に積極的に投資していく姿勢を示した。それが富士通ビジネスシステムを成長させることにつながると判断しているからだ。では、鈴木社長はどんな成長戦略を描くのだろうか。次回、同社の新戦略に迫る。

鈴木社長のインタビューは3回連載です。第2回は、9月28日(水)に公開する予定です。

■鈴木 國明(すずき くにあき)氏のプロフィール

【学歴など】
1945年8月28日生まれ 神奈川県出身
1969年6月 東京大学法学部卒業

【職歴】
1969年7月 富士通 入社
1997年6月 富士通 常務理事
2000年6月 富士通 取締役
2001年6月 富士通ビジネスシステム 監査役
2003年6月 富士通 取締役専務
2005年6月 富士通ビジネスシステム 代表取締役社長
現在に至る

大河原 克行

nikkeibp.jp(現nikkei BPnet)「新社長を直撃!」の連載をはじめ、月刊宝島(宝島社)、PCfan、WindowsMode(毎日コミュニケーションズ)などで連載および定期記事を執筆中。また、エコノミスト(毎日新聞社)などでも、IT関連記事を随時執筆している。

著書に、「ソニースピリットはよみがえるか」、「松下電器 変革への挑戦」、「作るキヤノンを支える売るキヤノン」、「ネット通販で年商100億円」、「パソコンウォーズ最前線」などがある。

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