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■日本のマーケットはどうなりますか。

中村 日本は古紙の使用量が多くなっている。いま、新聞用紙の古紙パルプ含有率は約75%になっていますから。そうなると、これまでのように、電気料金が安い、木材チップが安いという理由で、北米で生産する体制は通用しなくなります。日本で作った方が有利になる。

北米の生産拠点の空いた部分には、東南アジア向け、欧州向け製品などの生産を振り分ける。そうすれば、世界戦略を加速することもできます。

日本では、付加価値の高い製品が求められている。例えば、当社は、かさ高紙をいち早く完成させた。これは、中に入れる繊維質を少なくすることで、同じ厚さの他の紙に比べて軽くしたものです。繊維質が少ない分、省エネにもつながる。こうした付加価値の高い製品を日本で完成させ、これを世界展開していくということも当社の差異化につながります。

中村社長は、中期経営計画の具体的なプランには触れなかったが、それでも、その青写真はしっかりと出来上がっているようだ。次回は、製紙業界にとって欠かすことができない環境への取り組みについて聞く。

中村社長のインタビューは3回連載です。最終回は、9月9日(金)に公開する予定です。

■中村 雅知(なかむら まさとも)氏のプロフィール

【学歴など】
1941年2月3日生まれ 北海道出身
1963年 北海道大学工学部卒業

【職歴】
1963年4月 十條製紙 入社
1993年4月 山陽国策パルプとの合併に伴う商号変更により日本製紙 技術本部 技術企画部長
1995年6月 参与技術本部技術企画部長兼生産部長 兼 バリトー・プロジェクト推進室主席技術調査役
1995年7月 参与石巻工場長代理
1996年6月 参与小松島工場長
1998年6月 取締役旭川工場長
2000年6月 取締役旭川工場長兼勇払払工場長
2001年3月 常務取締役企画本部長 兼 業務改革推進室長
2002年4月 大昭和製紙、日本紙共販との合併により日本製紙 専務取締役 企画本部長
2003年6月 日本ユニパックホールディング取締役、企画・IR担当兼任
2004年6月 日本製紙 専務取締役企画本部長、承徳プロジェクト管掌
2004年10月 日本ユニパックホールディングの商号を日本製紙グループ本社に変更
2005年6月 日本製紙グループ 代表取締役社長、日本製紙 代表取締役社長 兼任
現在に至る

大河原 克行

nikkeibp.jp(現nikkei BPnet)「新社長を直撃!」の連載をはじめ、月刊宝島(宝島社)、PCfan、WindowsMode(毎日コミュニケーションズ)などで連載および定期記事を執筆中。また、エコノミスト(毎日新聞社)などでも、IT関連記事を随時執筆している。

著書に、「ソニースピリットはよみがえるか」、「松下電器 変革への挑戦」、「作るキヤノンを支える売るキヤノン」、「ネット通販で年商100億円」、「パソコンウォーズ最前線」などがある。

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