■野中社長が思い描く理想のしまむらは、どういうものなのでしょう?
野中 単純な言葉になってしまいますが、「いい会社になろう」、「いい会社にしたい」と強く思い続けています。
では「いい会社」の条件とは何か。「社員にとっていい会社」であること、これが最優先です。ただし、これは単に「社員に手厚い会社」という意味ではありません。働きやすいこと。働くことに意義や喜びを感じられる会社だということです。自分の仕事を進める上で「こうした方がいい」、「こうすべきだ」と感じることがあれば、それをストレートに提案できる。成果を上げたら正当に評価してもらえる。それが社員にとって働きやすい「いい会社」だと思うんです。

そういう環境があれば、社員はみな「どうすればお客様に喜ばれるか」を間違いなく重視する。そう思って任務を遂行すれば、しまむらは「お客さんにとっていい会社」になるわけですよね。そうすれば業績は後からついてきます。つまり利益も上がる。株主の皆さんに貢献することもできる「いい会社」になっていくわけです。
■では、しまむらの今後の課題は何でしょう?
野中 若い人向けの婦人服では好調が続いています。課題は、それ以外の商品、子供服や紳士服、日用品などの比重を少しずつ引き上げていくことです。
■子ども服やマタニティに特化した専門店の「バースデイ」や、「住まいを楽しむ」をコンセプトにしたグッズを販売する「シャンブル」といった、新業態の確立ということでしょうか?
野中 それも含めてですね。グループ全体の売り上げを見れば、子供服や紳士服の割合はさほど大きくない。ただ、私たちは「今まで伸びてこなかったのだから、これから伸びる余地があるんだ」と信じています。
■野中 正人(のなか まさと)氏のプロフィール
【学歴など】
1961年 群馬県生まれ
1984年3月 中央大学法学部卒業
【職歴】
1984年4月 しまむら入社
2003年5月 同社取締役
2005年5月 代表取締役社長に就任
現在に至る
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