■競争が厳しくなるなか、低価格路線は今後も継続、ということですか?
野中 単なる「低価格路線」ではなく、「安いけれど品質が良く、センスもいい商品」を提供していく路線を継続します。この違いがとっても大事なんですよ。
かつては「安い商品をたくさんそろえる」ことが店舗を成功させるポイントでした。しかし、それがやがて「安くて品質の良いもの」をそろえる、と変化した。そして今では「安くて品質が良いのは当たり前。なおかつセンスの良いものがある」お店でなければ成功しなくなっています。
センスが良くて品質も良い物を安く提供するには、もちろん仕入れ面の努力が非常に重要です。しかし、せっかくそうした商品がそろっても、その良さがお客様に伝わらなければ意味がない。「買いたくなる売り場づくり」のための改善は、他社よりもずっと早くから手がけ、トライを繰り返してきました。
■しかし、そうした取り組みはすぐにライバルから追随を受けますよね?
野中 いいじゃないですか(笑)。もちろん、競争には勝たなければいけません。追随を受けても、また半歩先を行かなければいけません。しかし、そうして切磋琢磨することで、流通市場全体が活性化するなら、こんなにいいことはない。

しまむらは業績好調ということでお褒めの言葉をいただきますけれど、市場全体を見渡したなら、まだまだお客様の財布のひもはゆるんでいません。もっと市場が活性化して、消費そのものが膨らんでほしいと思っていますから、ライバルががんばってくれることは、ある意味で歓迎すべきことなんです。
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