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東武ストア(1)〜売り上げ拡大は手段。最終利益の確保を徹底

2005年7月11日

(聞き手:大河原 克行=フリーライター)

東武ストアは、都内城北地区や東武東上線沿線などを商圏に事業を展開する地域密着型スーパーマーケット。その評価は、つい数年前まで、都内に拠点を置くスーパーとして最下位を争うレベルだった。

だが2003年2月。丸紅、マルエツとの資本および業務提携によって、丸紅から玉置富貴雄(たまおき ふきお)氏が、マルエツからは野口公一氏がそれぞれ常務として経営に参画。そこから、売り場の改革が始まった。その改革は、経営のすべてを変えるといってもいいほど強烈なものだった。結果は2期連続の黒字。その改革に手腕を発揮した玉置氏がいよいよ社長として登板した。

■2003年に東武ストアに来たときには、どんな雰囲気だったのですか。

玉置 ひとことでいえば、「荒っぽい」売り場でしたね。

玉置 富貴雄氏/東武ストア社長

■「荒っぽい」とは?

玉置 例えば、衣料などの非食品は、売り上げや利益を稼いでいないのに、やたら催事が多い。それだけならまだしも、何年も前の衣料品が並んでいたりする。

ほかの売り場も、ポスターや看板がやたらと貼られていた。まるで、看板屋じゃないかと思うくらいにですよ(笑)。メーカーが持ってきて貼っていったものを、だれもはがさないからそのままになってしまっている。商品が目立たなくはいけないはずの売り場で、ポスターばかりが目立っている。

主力の食品でも、午前11時になるとタイムセールスを始める。出来立てのものまで全品1割引。そして、同じことをまた午後5時にやる。お客様に良い商品を安く提供するのはよいことですが、戦略がないから利益が取れない。

しかも、お客様に聞くと「東武ストアは安い」というイメージは、まったく定着していない。意味がない値引きをしていたんです。都内に本社を置くスーパーマーケットは23社ありますが、顧客満足度では最下位。どこを切っても下の方を争っていた。

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