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車いすの歌い手が起業家に、強さの秘密は“世間知らず”〜ハートフルパワー代表取締役 竹田 英雄氏

2006年10月10日

(聞き手:長田 美穂=フリーライター)

 「障害者だからといって“施し”を受けたくはない」。「足は悪くても僕は“自立”する。好きなことをする」。好きなことの1つとして、障害者の経済的自立を支えられるような会社を作りたい…。

 ハートフルパワー代表取締役の竹田英雄さんは、17歳のときに、多発性硬化症という難病を発症。以後、入院、寝たきり生活とリハビリを繰り返しながら、プログラマー、執筆業、コンサルタント、ミュージシャンといくつもの仕事をして生きてきた。いま、たどり着いたのが、ハートフルパワーの起業。壮絶な闘病生活を続けながら、竹田さんは、いかに職業人生を切り開いてきたのか。

■高校3年、17歳で発病した多発性硬化症という病気は、どんなものですか。

竹田 簡単に言うと、自分の免疫が、何らかのきっかけで、自分の中枢神経を攻撃するものです。患者の症状は、攻撃される部位によって、みんな違います。僕は胸から下の神経が麻痺してしまい、いろんな症状を抱えています。

ハートフルパワー代表取締役 竹田 英雄氏

例えばこれ。足の先が細かく揺れているでしょ? 貧乏ゆすりじゃないんです。痙性(けいせい)といって、自分ではコントロールできない。いつ始まるか分からない。突然、動き出すんです。そして、自分では止められない。

最も症状が重いときは、首から下がまったく動かなくなりました。

■扇風機をずっとかけているのも理由が?

竹田 体を温めるとよくないんです。体温コントロールが十分にできないので、温かくならないよう外から調節しなければならない。僕、冬でもタンクトップ1枚のことがあります。人から「元気ですね」って言われる。「そうなんです」って笑って答えてます。

■歩くのは?

竹田 家の中では歩いています。外に出るときは車いすに乗るか、車を運転して出かけます。車いすは流線型。色は黒と赤のグラデーション。ミュージシャンですから、ライブでかっこよく目立つようにね。

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