■自分が作ったロボットで大もうけして、例えば「六本木ヒルズにオフィスを持ちたい」とは思わない?
高橋 ああ、全然思わないですね。大もうけしたいとは思わない。ロボット作りに追われて、“ロボット貧乏”になるのは嫌です。大金持ちになりたいとも思いません。
私は、将来、「ロボットが一家に1台ある」という時代が到来すると考えています。そのときに、「礎をつくったのは、あの人だった」と言われるようになりたい。私が死んだ後でも、「ロボットと言えば高橋だろう」と思われるような。
■ああ、まさに『鉄腕アトム』に出てくる「御茶ノ水博士」のような存在。
高橋 そうですね。そうなれたら、うれしいです。

高橋氏が製作した「クロイノ」。米「TIME」誌が「2004年の最もクールな発明」の一つに選んだ
ロボットを作るために京都大学に再入学
■そもそも、ロボットクリエイターになろうと思ったきっかけは何だったんですか。
高橋 大学を卒業したとき、第1志望だった釣具メーカーに就職できなかったんです。仕方ないので、もう一度、京都大学に入り直して、自分でロボットを作ろうと考えました。
子供のころから、ネジとか、歯車といった機械が好きだったんです。で、ネジや歯車を使っている釣り具のメーカーに入ろうと考えたんです。ところが、第一志望のところに落ちてしまったので、だったら前から興味があったロボットを作ってみたい。そのための勉強ができるのは京都大学じゃないかと考え、入り直しました。
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