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自分の中のデータベースを信じる

■自分の中のデータベースがビジネスの本質を見極める、ということですね。

折口 そうです。私の頭の中には、人よりも巨大で、性能の良いデータベースがある。何か質問を受けて、きちんと答えられないと思ったら、別のデータベースからよりよい答を見つけ出す。そういうことを繰り返していくと、データベースの性能もどんどん上がっていくんです。

「折口さんは、なぜ、成功することができたんですか?」と聞かれる機会が多くあります。偶然、成功したんじゃないんです。勘で経営判断をして成功したわけではない。勘の良し悪しも多少はあるかもしれないけど、勘よりも、実績に基づいたデータベースを重視してきました。これがなければ、怖くて判断はできないでしょうね。

■データベースに情報を蓄積していった結果、選択に間違いがなくなりましたか?

折口 ええ、なくなりましたね。例えば、2000年4月にコムスンを子会社にして介護ビジネスに参入。一挙に1200カ所の拠点を作りました。でも、翌年にはそれらを統廃合して、300カ所に減らしました。この動きを見て、「折口さん、大胆ですね」といろいろな方たちに言われました。

適正な拠点数がいくつなのかは、やってみないと分からない。調整しながら、事業を展開していくしかないんです。でも、私にしてみれば自分のデータベースに照らし合わせてやったこと。きちんと勝算がありましたし、結果も間違っていなかったと思っています。

グッドウィル・グループ会長兼CEO 折口 雅博氏のインタビューは3回連載です。次回は10月21日(金)に公開予定です。

「プロ経営者」の条件
著者:折口 雅博
出版:徳間書店/価格:1470円
発売日:2005年7月
内容:人材派遣/介護サービス会社、グッドウィル・グループは、設立から10年間で売上高1400億円を達成した。創立者で現会長の折口雅博氏は、商社勤務時代にディスコ「ジュリアナ東京」を手掛け大成功を収めた人物だ。その後、ディスコ事業で挫折したものの、介護サービス市場に活躍の舞台を移して復活した。「ゼロから1を創る尊さを知る『プロ経営者』であれ」という折口氏が、ビジネスパーソン向けに、「結果を手にする」ための仕事哲学を語る。

 

三浦 優子

1965年、東京都町田市出身。日本大学芸術学部映画学科卒業後、2年間同校に勤務。コンピュータとはまったく縁のない生活を送っていたが、1990年、コンピュータ業界向けの週刊新聞「BUSINESS COMPUTER NEWS」を発行する株式会社コンピュータ・ニュース社に入社。13年間、IT業界のメーカー、販売店などを対象に取材活動を行う。2003年4月、同社を退社し、現在はフリーライターとして取材、執筆活動を行っている。

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