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成功のポイント「センターピン」を見極めよ

■「経営者になろう」と思うようになったのはいつごろからですか?

折口 商社にいたころから、自分の能力には自信がありました。マンガみたいに波瀾万丈の人生を送って 、いろいろな経験を蓄積したデータベースを作り上げたので、自分は間違った判断はしないという自信がありました。だからこそ、10何年前に商社を辞めて自分でディスコを造ったんです。当時は自分で起業して会社をつくることが一般的ではありませんでした。その上、手掛ける事業は浮き沈みが激しいディスコですから、自信がなければ商社を辞めるという決断はできなかったと思いますね。

■事業を成功させるにはポイントがあると思います。折口さんにとって、成功のポイントとは?

折口 事業を成功するためのポイントを「センターピン理論」と呼んでいます。ビジネスをボウリングに例えれば、成功はストライクです。ストライクを取るためには「センターピン」を外してはならない、という意味です。センターピン、つまり事業の本質が何かをきちんと見極めることができなければ、成功なんてできっこありません。

例えば、ジュリアナ東京を運営していたときには、たくさんのディスコを見学に行きました。すると、サービスは悪い、食べ物もまずい(笑)。それなのにはやっているディスコがある。なんではやっているんだ?と一生懸命観察しました。その結果得た答は、「お祭りみたいに場が盛り上がっているから」でした。ディスコは、満員で盛り上がっているからこそ楽しい。ディスコ事業のセンターピンは、「毎日、お客さんで満員にすることだ」と考えたわけです。それをふまえて、満員にするための仕掛けを考え、実際に成功しました。

では、どうやって事業のセンターピンを見分けるか。学習の方法があるんですよ。「常に当事者たれ」ということが重要だと思います。

例えば、レストランに行ったとします。お客として行くと何にも見えてきません。お客はわがままでいい。料理がまずかったら次回は行かなくていい。学ぶことは何もありません。

そうではなく、そのレストランを経営しているつもりで行く。すると、いろいろなところが気になってきます。味も気になるでしょうし、照明がいいのか悪いのかといったところまでチェックしたくなるでしょう。そういう「当事者」としての思いで得た知識をどんどん積み重ねて、自分の中にデータベースとして残していくんです。そのデータベースの量をどんどん増やしていくことが、センターピンを見つけるコツだと思います。

next: 自分の中のデータベースを信じる

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