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── これからはどのようなスケジュールで展開してくのですか。

松田 GLINファンドは半年から1年かけて資金を集めていくつもりです。また大学との関係もさらに深めていかなければならないと思っています。先般、第1回の探索会議を行なったのですが、ここでお願いしたアドバイザー7人には全員参加いただきました。そしてそれぞれ貴重な意見を戴き、議長をお願いしている産業総合研究所の吉川弘之理事長のところにもおじゃまして具体的にどうするのか、話し合いが始まりました。ここから具体的に成果がでるまでにも半年、1年ぐらいの時間がかかるのではないでしょうか。

── 今後の中長期的な目標についてはどのように考えていますか。

松田 ひとつは技術移転事業がまだ日本では円滑に進んでいませんから、ここに力を入れていきたいと思っています。さらに大学がすでに開発した特許を使うのでは限界がありますから、既存の企業が自分の将来の発展のために、大学や研究機関に研究資金を出して、大学と研究段階から共同研究を進めていきたいと思います。これは単に企業が必要な技術開発をするというだけではなく、大学側も「世の中が求めている研究とはどのようなものか」がよく理解できる機会になると思います。だからGLINが産業界と大学との大型の共同研究の橋渡しをしていきたいと思っています。それを本格化するために、いま準備しているのは、企業サイドの専門家ですでに退職されているような人たちを集めて、各技術分野ごとにシニア・コーディネーターをつくろうとしています。こうした方々がGLINとつながりのある大学や研究機関との深い関係を結びつつ、大学のもっている技術を知り、企業が必要とする研究に結び付けてはどうかと考えています。それが今後の日本の企業のオープン・イノベーションに繋がっていくと考えています。

松崎 隆司(まつざき・たかし)

経済ジャーナリスト

中央大学法学部を卒業後、経済誌の出版社に入社。経済誌の記者やM&A専門誌の編集長などを経て1999年独立。経営論から人事、M&Aなど経済全般について取材を進めている。

主な著書
「会社破綻の現場」(講談社)
「闘う経営者」(実業之日本社)
「商売のしくみとしきたり」(日本実業出版社)
「教養として知っておきたい『昭和』の名経営者」(三笠書房)

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