このページの本文へ
ここから本文です

■今後テーマパークについてはどのような戦略を展開してくのでしょうか。

ガンペル 現状のUSJを見ても株価が7万円とみると、今期の配当は2800円で4%に相当し、非常に安定している事業だと思います。設備投資、初期投資の費用は少なくなく、しかも入場数も増えているので、入場券の料金の値上げの余地も生れてくるかもしれません。テーマパーク事業のみを取り上げても、今後も検討できる興味深い要素を含んでいると思います。それ以外の事業としてはカジノをはじめ新しい可能性が発生してくるのではないかと思います。

現在は直近で来年3月にある新しいプロダクトの導入を予定しています。こちらはあくまでもリサーチ結果によるもるのですが、大きな集客結果をもたらす内容となっています。

■今後もテーマパークを中心にやっていくのでしょうか。あるいは新規の事業を展開していくのでしょうか。仮に新規の事業を展開するとするとどのような事業をやっていきたいと考えていますか。

ガンペル 当面4年間ぐらいは現在出し続けているキャッシュを株主に返還していくことに力を入れていきます。そのためプロダクトを充実させ、価値あるものを提供し続けるテーマパークを営業することに力を入れていきます。さらに海外からの観光客数が増えて行くなら、それに連動して一定の割合でUSJに来られる観光客も増えてくよう努力します。そして5年目あたりからテーマパーク“USJ”以外のビジネスを検討し見つけようと考えています。

ただ当社の事業は自動車産業のように戦略を大きく変更して大型車からコンパクトカーに切り替えるようなことは急激な転換は独自ではできませんし、エネルギー会社のように代替エネルギーに急にシフトするということもできません。着実に今のテーマパークを運営しながら、新しい戦略を徐徐に展開していきたいと思っています。

■ここ数年、東京や沖縄をはじめ各地でカジノ構想が持ち上がっていますが、そうした事業への進出についてはどう考えていますか。

ガンペル これも国の政策の問題なので、今後どうなるかはわかりませんが、もし許認可制度が整えば、そこに進出することも当社にとってはひとつの可能性として浮上するかもしれません。

■最後に今後長期的にはどのような戦略を手展開していくつもりでしょうか。

ガンペル 長期的にはアジア地域に進出するつもりです。例えばテーマパークをやっていくこともあるでしょうし、テーマパークでやっているコンサートや、劇団「四季」がやっているような日本にはない海外のミュージカルショウなどをアジア各地で上演するようなことを考えています。これは外部コンサルタントの目からみても、そうしたコア・コンピポテンシー(核となる従業員の潜在的な能力)をUSJがもっていると指摘してくれてます。こうしたものを全部、あるいは一部を組み合わせて使うことで展開できる事業であれば、可能だと思います。

松崎 隆司(まつざき・たかし)

経済ジャーナリスト

中央大学法学部を卒業後、経済誌の出版社に入社。経済誌の記者やM&A専門誌の編集長などを経て1999年独立。経営論から人事、M&Aなど経済全般について取材を進めている。

主な著書
「会社破綻の現場」(講談社)
「闘う経営者」(実業之日本社)
「商売のしくみとしきたり」(日本実業出版社)
「教養として知っておきたい『昭和』の名経営者」(三笠書房)

(全 4 ページ中 4 ページ目を表示)

あなたのご意見をコメントやトラックバックでお寄せください

記事検索 オプション

日経BP社の書籍購入や雑誌の定期購読は、便利な日経BP書店で。オンラインで24時間承っています。

ご案内 nikkei BPnetでは、Internet Explorer 6以降、 Safari 2以降、Opera 8以降、Netscape 8.1以降またはHTML 4.01/CSS level 1, 2をサポートしたWebブラウザでの閲覧をお勧めしております。このメッセージが表示されているサポート外のブラウザをご利用の方も、できる限り本文を読めるように配慮していますが、表示される画面デザインや動作が異なったり、画面が乱れたりする場合があります。あらかじめご了承ください。

本文へ戻る