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元西武の東尾氏がプロバスケチームの社長に就任(2)〜「社長・東尾修」の役割と使命

2006年11月15日

(聞き手:森川 直樹=フリーライター)

(前回記事はこちら

初めての社長業

■「社長業」について伺います。これまで野球の世界で経営の仕事をしたことはあったんでしょうか?

東尾 西武(ライオンズ)のときの肩書きは「監督」でしたから、使命はただ1つ、「勝つこと」でした。ただ、勝てるチームをつくるには人事にかかわらなければいけない。どういう選手が必要で、どの選手をどのくらいの期間で一人前にしていくか。そのためにチームにはどういう環境が必要で、どれくらいのお金がかかるのか。そうした面について「どんどん意見してくれ」と経営陣からは言ってもらっていたので、経営にかかわる仕事をしていたとは言えます。

東尾 修氏

でも、やはり監督は監督です。人気よりも勝利が優先。パリーグだったから「人気をどうやって上げるか」を自然と考えてしまうところはあったけれど、勝つことを最優先に考えていました。

だから、今回の社長兼GMという役割は初体験です。どこまでやれるかは自分でも分からない。でも、少なくとも今この立場を楽しんでいることは間違いないですよ。

戦術には口出ししない

■チームの勝利や戦術などには口出しはしますか?

東尾 しません。当然です。だって東尾修は野球の人間なんだから。そういう人間がバスケットの闘い方に注文をつけるなんて、プロに対して失礼でしょ。もしも僕が現役時代に、よそのスポーツしか知らない人がチームのお偉いさんになって「ピッチングをああしろ、こうしろ」言い出したら絶対に怒っていた。バスケットのことは知らなくても、プロのスポーツマンの誇りとか意地については、よく知っているつもりです。

だから娘の理子と会話するときも、ゴルフについては一切口出しをしない。アパッチのみんなに対しても、「こう戦え」なんてことは一切言いません。ただまあ本音を言えば「勝つことも大事だけど、お客さんが喜ぶような派手なダンクシュートとかを決めてほしい」なんてことは考える。「見た目がカッコイイ選手のほうが経営上はありがたい」とかね(笑)。

ここで東尾氏は新庄剛志(北海道日本ハムファイターズを引退した)の名前を出して「あいつがバスケに来てくれたらなあ(笑)。今度会ったら言うつもりなんだ」と冗談めかして語った。ただし、その目は笑っていなかった。ひょっとしたら「新庄、バスケットに転身」なんてニュースがある日突然飛び込んでくるかもしれない。それほど「客が呼べて勝利に貢献できるスター」の誕生を社長・東尾修は熱望しているようだ。

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