慶應義塾大学 SFC研究所 所長 総合政策学部 教授 國領 二郎氏(2)〜インターネットの次の研究テーマが見えてきた
(聞き手:三浦 優子=フリーライター)
慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス(SFC)の研究成果発表会「SFC Open Research Forum(ORF)」のテーマは、「現代リアル学」。11月22日、23日の2日間、東京・丸の内で開催されるこのイベントを、慶應義塾大学 総合政策学部教授で、SFC研究所の所長である國領二郎氏は次のように説明する。「インターネットのバーチャルな世界の先にあるリアルな世界へ飛び出して、現実でできることを模索していくのが、現代リアル学」。そして、「自分の頭の中では、インターネットの次に大きな潮流となる、新しい研究テーマが見えてきた」と話す。國領教授に、どんな世界が見えてきたのだろう。
ネットとリアルがもっと融合する
■今回のイベントのタイトルは、「現代リアル学」。面白いタイトルですね。

慶應義塾大学 SFC研究所 所長
総合政策学部教授
國領 二郎氏
國領 私は、「ネットワークの向こうのリアルな世界」というタイトルを提案したのですが、それはあっさり却下されてしまいました(笑)。そして決まったのが、「現代リアル学」です。
次世代の人が生きる空間をSFCらしくデザインする。これが現代リアル学のテーマです。これまでコンピュータの中のバーチャルな世界を追究してきたSFCが、箱から飛び出して何ができるのかを考えていく。
■今やインターネットは生活の中で欠かせないものとなりました。その次の世界を研究していくわけですね。
國領 社員証や、SUICAのように交通機関で利用するカード、それにキャッシュカードにクレジットカード…。皆さんが日常持っているカードの中にもICチップが入っているものが増えてきました。携帯電話やデジタルカメラのようにCPUを搭載した機器も当たり前になってきました。身につけているものにCPUがたくさん使われるようになったことで、ネットの世界とリアルな世界の融合がどんどん加速していくと考えています。
持っているICカードの情報が、人間の生活をもっと便利にするためにどれだけ活用できるのか? これはインターネットの次に発展していく新しい世界のキーワードになるのではないか。私の頭の中ではそれがほぼ固まりつつあるのです。
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