バイ・デザイン 飯塚 克美 社長(3)〜失敗に対する視線を変える
(聞き手:大川 淳=フリーライター)
工場を持たないファブレス形態の事業を日本で起こしたかったという飯塚克美社長。バイ・デザインを起業する際には、若いときに仕事で知り合った人たちの支えが大きかったという。飯塚社長に、人脈づくりのコツや経営者としての心構え、仕事の経験から学んだ大切なことを話してもらった。
■ラジオシャック時代の人脈が大きくものをいったというお話をうかがいました。人脈をつくる、あるいは維持する際に、大切なことは何でしょう。
飯塚 韓国をはじめとするアジア地域で、若いころから仕事をしてきました。これは、非常に意味がありました。それぞれの地域で、意識的にいろいろなところへ行ったり、人と知り合ったりしました。仕事上の共通の目的を持ち、一緒に取り組んだことが、こういう人たちとの絆を強くしたのだと思います。彼らとは20代からの付き合いであり、たとえ仕事をやめても付き合っていける間柄です。

バイ・デザイン 飯塚 克美 社長
人と付き合うには、相手にいい思いをさせることが重要だと思います。実際、私は彼らにいい思いをさせています(笑)。韓国や香港で付き合いのあるメーカーは、その多くが成長している。私が、彼らにとって、よきスポークスマンの役割を果たしているからです。「飯塚さんだったら何かやってくれる」と期待してくれるようになる。
■パートナー選びでは、何を重視していますか。
飯塚 パートナーを見分ける、自分なりの基準をちゃんと持つことです。テレビに関して言えば、「世界各地向けに製品を作れること」、そして「設計能力が高いこと」です。
ファブレスでやっていくために重要なのは、パートナー選びです。パートナーを探すために、私は、韓国や台湾など海外の会社、工場をたくさん見てきました。そしてパートナーに求める条件というものが分かったのです。米国向けだけ、日本向けだけにしか作らない、作れない、では良くないのです。テレビは、全世界の市場に展開し、大きな規模を確保しないともうからない事業だからです。
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