音楽配信サービスのmF247が、「儲かる仕組み」を外す理由
iTunes Music Storeという黒船が来襲した2005年、メジャーのレコード会社は右往左往するばかりで、いまだ有効な対応策を打ち出せていない。現在の日本の音楽シーンの基礎を作り上げた丸山茂雄氏が音楽好きのためのネット配信メディアを標榜して「music forcast 247(mF247)」を立ち上げる。狙いは何か。還暦を越えた男が「ネット的」な仕掛けを考えた背景は。あれこれの疑問を胸に、サービス開始直前の胸中を聞いた。
「上前をはねる仕組みはダメ」とネットに触れて気が付いた
■サービス開始直前に、mF247の狙いを…と思ったんですが、ネット配信に興味がある方や、音楽業界の方ならもうご自身のブログや、mF247の「丸山茂雄対談録」を読んでますよね。
実は、mF247がどういうもので、どんな考えから生まれたのか、ほとんどこの中で、丸山さんが自ら答えている。
丸山 (笑)。
■とはいえ、音楽に詳しくない私みたいなヤツも世の中にはたくさんいるわけです。ですので、ちょっと乱暴に外からの目でざっくりまとめさせて頂きます。
「mF247」とは、「たとえお金を払ってでも、自分たちの曲を聴いてほしい」という意識のあるミュージシャンを世の中に出していく試み。具体的にはネットを使って、彼ら、彼女らの曲を配信する。それだけではなくて、世の中の人が聴くキッカケとして、丸山さんと、丸山さんの周りにいる著名な音楽家、アーティストたちが“目利き”をして紹介する。ただの配信サービスではなく、新しい音楽と出合うためのメディアになる、そう捉えているんですが。
丸山 そうだね。それでいいと思います。
■しかし、それは丸山さんが個人でやらねばならないことなのでしょうか。意地の悪い聞き方ですが、それならSMEを辞めなければよかった、会社ならもっと大仕掛けでやれた、とか思いませんか。
丸山 どうかな。新しい音楽を世に問う試みは、今までだったら企業がスポンサーとしてやっていたけれども、四半期ごとに成績を追求される風潮の中で、企業がスポンサーになり得なくなってきている。

丸山 茂雄 に・よん・なな・みゅーじっく代表取締役
(写真:大槻 純一、撮影協力:SPACE FORCE)
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