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■あ、そういうのは個人的に、すごく効きますね。

川口 漫画家さんがブログで情報発信すると、読者さんはもちろん、編集者もついてくる。ほかの漫画家さんもついてくるし、評論家さんもついてくる。勝手に盛り上がっていただいた状態というか。そういうことの積み重ねで、宣伝費ゼロ円をここまで貫いてこられた面があると思います。結局、宣伝費がかなり費用を喰うことが多いじゃないですか、この世界って。

遠田 知名度アップで大きかったのは、東京国際ファンタスティック映画祭のチーフプロデューサーであるいとうせいこうさんが応援してくださったことですね。

「インディーズアニメって面白いね」と言って日記に書いてくださったり、雑誌や新聞で語っていただいたり。そこからいろいろな広がりが出てきました。

東京国際ファンタスティック映画祭で挨拶する粟津順監督

小さなコミュニティで盛り上がる

■ネットでの反響をどう見ますか。

川口 ネットだけの反響を見ると、「ほしのこえ」や「雲のむこう、約束の場所」の時のほうが大きかったんです。でも、例えばmixiの中では盛り上がっていたりするんですね。mixi内でいくら話題沸騰しても検索エンジンにはひっかかりませんけど。

■そういえば私も、よく行くけれど決して大手じゃない日記サイトの中で「ネガドン」を知りました。「ほしのこえ」より小さく深く盛り上がっているイメージがある。いわゆるひとつの「ロングテール」なんですかね。

川口 「ほしのこえ」のころと比べて、ネットも変化してきているんだろうと思います。わっと1カ所で盛り上がるのではなく、小さめのコミュニティがたくさんあって、それぞれの盛り上がり方をしているのかもしれませんね。

「惑星大怪獣ネガドン」〜映画づくりの新ビジネスモデルは、今回が最終回です。第1回はこちら、第2回はこちらでお読みいただけます。

※本文敬称略

山中 浩之

経済誌「日経ビジネス」副編集長。「ネガドン」の作者が狙う東宝特撮怪獣映画ど真ん中の世代。1995年の「ガメラ 大怪獣空中決戦」を見て以来、熱がぶりかえし、ついには今回の取材に至った。最近、元気がない日は「ネガドン」の予告編を見て気合いを入れている(特に「劇場予告編」がお薦め)。

深川 岳志

フリーライター。パソコン関係から演劇まで幅広いジャンルに携わる。特撮・アニメ関係では、伝説のSF大会「DAICON III」のオープニングアニメ制作のために、実家を開放し、自らセルに色を塗ったという経験の持ち主。

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