「惑星大怪獣ネガドン」〜映画づくりの新ビジネスモデル(3)
(聞き手:山中 浩之、構成:深川 岳志)
ネットで話題の個人制作特撮CG映画「惑星大怪獣ネガドン」。どんなに作品への愛情が強くても、資金がなくては続かない。制作する側と見る側とが、ともに幸せになれるビジネスモデルとはどんなものか。
そして、粟津順監督が2年4カ月を費やして作り上げた作品を世に広めていくために、ネットの力をどう生かしたのか。
「ネガドン」の制作・配給を行ったコミックス・ウェーブ(以下CW)取締役cwfilms担当事業部長川口典孝氏と、宣伝プロデューサーの遠田尚美さんに聞いた。
■制作のスキームは大体分かりました。さて、その回収、お金もうけはどのようにするのでしょう。
川口 ポイントはDVDの販売なんですよ。作品を認めてくれた人はDVDを買ってくれるんです。次も頑張れよと、暖かい1票をくれる。
息の長い作品を作る
■しかし、CWのビジネスはその性格上、ある作品のリリースと次の作品のリリースが非常に空きますよね。DVDはどのくらいの期間、売れ続けるものですか。メディアミックスで大量の宣伝をした作品でも、1カ月もすれば、すーっと波が引いたりしますよね。

映画「惑星大怪獣ネガドン」より
川口 ものによるんですが、うちの作品は息が長いですね。そういう意味では販売店さんに重宝がられています。
例えば「ほしのこえ」は、今年に入って3000〜4000本増刷しているんですよ。作品が世に出てから4年目だというのに。
■自社販売だったら利益率も高めですしね。作品の質を高めれば、長い期間売れて、最終的に収益が上がるということですかね。では、作品を世に広める方法、何かとお金を喰う広告宣伝はどのように。
川口 遠田が、うちの宣伝を独りで引き受けています。でも、予算は一銭も持たせたことがないですね(笑)。遠田から話してもらいましょう。
next: 宣伝はお金の問題ではない…
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