「惑星大怪獣ネガドン」〜映画づくりの新ビジネスモデル(1)
(聞き手:山中 浩之、構成:深川 岳志)
「たった独りで作った怪獣特撮映画」と、噂が噂を呼んでいる「惑星大怪獣 ネガドン」。1960〜70年代の東宝特撮テイスト満点の画面を、CGのみ、つまり特撮なしで作り上げた「新時代特撮映画」だ。熱い映像とストーリーは、40〜50代になった往年の怪獣映画ファンをたまらなくさせる。もし環境が許すならば、予告編を再生していただきたい。その感性の豊かさと完成度の高さは一目瞭然だ。
しかし、ユニークなのは映画そのものだけではない。「個人が映画を作ることを、企業がどう支え、どうビジネスとして成り立たせようとしているのか」という、この映画に独特のビジネスモデルも、とても興味をそそる。
「ネガドン」を世に送り出したのは、「ほしのこえ」で新海誠監督をデビューさせたことで一躍有名になった、コミックス・ウェーブ。同社で、映像作家のマネジメントから配給までを担当する、cwfilms担当事業部長・取締役の川口典孝氏に、インタビューした。

映画「惑星大怪獣ネガドン」より
■テアトル池袋で「惑星大怪獣ネガドン」を見ました。上映後、場内で拍手がわき起こったのが印象的でした。同行した友人は「『宇宙戦争』よりも面白かった」と言ってました。
川口 ありがとうございます。1週間の動員人数は1394人となり、テアトル池袋でのレイトショー上映動員数記録を更新しました。もちろん、「宇宙戦争」とは比較にならないですけど(笑)。上映期間も急遽2週間に延長したくらいです。東京での上映は終了しましたが、12月17日から23日は大阪、その後は名古屋で上映の予定です。

劇場公開されたテアトル池袋のレイトショーは毎回満員に
■12月15日のDVD発売を前に盛り上がってますね。コミックス・ウェーブ(以下CW)と、「ネガドン」を作った粟津順監督との出会いから教えていただけますか。
川口 彼はもともと、愛知県立芸術大学大学院で日本画を学んでいたんです。そこから名古屋のCG専門学校に入り、そこの課題で短編の怪獣映画を作ったんですね。卒業してからは東京の会社に就職してCGの仕事に就き、新作のゴジラ映画などでCG制作をしていました。
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