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アニメ業界の、頼りがいのある“アニキ”

2005年12月22日

(取材・文=梶山 寿子)

『攻殻機動隊2』の企画を実現させるべく、石川は押井守監督とハリウッドに乗り込み、ドリームワークスとの契約に成功した。

信じられないほどの好条件を獲得しただけでなく、内容には口出しさせないという確約も取りつけた。

「ただ単に投資額を回収しようと思ったら、脚本段階から向こうの脚本家を入れて、すりあわせをして作ったと思う。でも、内容には口を出させたくなかった。だから投資家は入れず、期限付きの配給権とビデオ販売権だけを売ったんだよ」と石川は言う。

押井監督のギャラをいきなり半分に値切る

また、交渉の過程で監督のギャラを当初の提示額の半分に値切ったというのも興味深い。

「この作品に賭ける石川の本気度が伝わったから、押井さんが承諾してくれた」と石川は言うが、押井監督はどう思ったのだろう。

当の押井監督が語る。

「作品がスタートする前からいっしょに苦労したから、断れなかったんだよ。『それはないだろう!』って思いつつ、その条件をのまざるを得なかった。確かにあのギャラをもらっちゃうと、制作費を圧迫することもわかっていたから…。銭金じゃないって思いもあったし、最低限保障してくれればいいやって」

石川の真っ正直さと、押井監督の人のよさがにじみ出ているエピソードだ。

アニメーション業界には純粋な人が多いというが、こういう話を聞くにつれ、石川や押井監督の人間性がプロダクションI.Gをここまで育ててきたのだと、納得してしまう。

next:“アニキ”に寄せられる厚い信頼…

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