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『攻殻機動隊』続編に向けて吹き始めた「風」

2005年12月8日

(取材・文=梶山 寿子)

プロダクションI.Gの名前を世界に轟かせた『GHOST IN THE SHELL/ 攻殻機動隊』は、95年11月に日本で劇場公開された。当初、日本での反応はいまいちだったが、アメリカで人気を呼んだのは既に紹介した通りだ。

『機動警察パトレイバー2 the Movie』以降、作品に出資を始めたI.Gだが、おもしろいことに、この作品には出資していない。そもそも、押井守監督が『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』を引き受けたのも、ほとんど成り行きなのだ。

押井監督の犬好きはつとに有名。93年、押井監督はかねてからの念願だった「犬との暮らし」のため、熱海に家を建てた。そして、バセットハウンドのガブリエルを飼い始めたのだ。その住宅ローン返済のため、やむなく『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』の仕事を引き受けたらしい。

米国オフィス設立で海外展開へ布石を打つ

同じころ、石川はアメリカ・ロサンゼルスにプロダクションI.Gの現地オフィスを開いている。アメリカ人を社長に据え、ハリウッドでの情報収集と情報発信を始めたのだ。

節目、節目で相談は受けたという真下耕一監督は、海外進出を決める際にも、石川と会って話をしたという。

「石川はこれからどうしようかと悩んでいた。もちろん、自分なりの答えは持っていたと思う。そのとき僕は、『宮崎(駿)さんでもいいし押井さんでもいい。誰かがカンヌに行くべきだ。一度はハリウッドに挑戦すべきだ』って言ったんですよ。日本のアニメ界の誰かがやらなきゃいけない仕事だし、そろそろI.Gもそれを目指したっていいんじゃないかって。そしたら石川は考えていましたね。で、その後、実際に準備を始めたわけです」

next:『攻殻機動隊』のヒットで高まった評価…

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