このページの本文へ
ここから本文です

“世界の押井”が認めたただ一人の男

2005年10月13日

(取材・文=梶山 寿子)

「初対面の印象は、ただのばかにしか見えない(笑)。それはいまだに変わんないね。プロダクション I.Gの社長という肩書きをはずして会えば、ただのトッポいヤツにしか見えないし。でも、相手を警戒させないから、得してると思いますよ」

押井守監督はそう言って笑う。

『イノセンス』のガブリエルが寄り添う石川光久社長(I.Gのオフィスにて)

『機動警察パトレイバー』『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』『イノセンス』など、独特な世界観の作品で、世界中にカルト的なファンを持つ押井守監督。その押井監督が「アニメーションをやる限り、組む相手は石川以外に考えられない」と断言してはばからない。プロデューサーとしての石川光久に全幅の信頼を寄せているのだ。

押井監督と石川のつき合いは古い。

共に竜の子プロダクション出身だが、石川は押井監督が辞めた後に入社している。接点ができたのは、石川が独立して最初に手がけたテレビシリーズ『赤い光弾ジリオン』(1987年)の絵コンテの一部を、押井監督が手伝ってからである。

押井監督は、当時から石川が率いるスタジオの力量に着目していたという。

ハリウッド相手でもひるまないタフな交渉力

アニメーション作品のプロデューサーには、さまざまな能力が必要とされる。企画力、現場をまとめる力、生産管理能力、資金調達力、そしてライセンスに関する知識など。

特に、海外とのビジネスでは、ハリウッド相手でもひるまないタフな交渉力が求められる。宮崎駿監督を支えるスタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサーやI.Gの石川は、それらを備えた稀有(けう)な存在なのだ。

next: 今、日本のコンテンツビジネスに…

(全 3 ページ中 1 ページ目を表示)

あなたのご意見をコメントやトラックバックでお寄せください

記事検索 オプション

日経BP社の書籍購入や雑誌の定期購読は、便利な日経BP書店で。オンラインで24時間承っています。

ご案内 nikkei BPnetでは、Internet Explorer 6以降、 Safari 2以降、Opera 8以降、Netscape 8.1以降またはHTML 4.01/CSS level 1, 2をサポートしたWebブラウザでの閲覧をお勧めしております。このメッセージが表示されているサポート外のブラウザをご利用の方も、できる限り本文を読めるように配慮していますが、表示される画面デザインや動作が異なったり、画面が乱れたりする場合があります。あらかじめご了承ください。

本文へ戻る