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ファイザーの経口禁煙補助薬「チャンピックス」(3)〜「禁煙治療」の必要性を啓発 身近に感じてもらう工夫する

(聞き手:小林 佳代)

(前回記事はこちら

 「チャンピックス」は60カ国以上で承認され、500万人以上が使用している。2007年度の売上高は世界で938億3600万円、米国で744億9500万円に達する。海外では、タバコをやめたくてもやめられないのは、「ニコチン依存症」という疾患であるという認識が高く、禁煙補助薬に対する関心も高い。

 日本はまだ欧米ほどニコチン依存症や禁煙治療に対する認知度が高くないため、「チャンピックス」の販売には、独自の工夫も必要だ。今回は医薬マーケティング部門循環器統括部の辻和美部長、河﨑多佳子・チャンピックスブランドマネジャーにも加わってもらい、日本市場に向けたマーケティング戦略を語ってもらった。

■「チャンピックス」の国内発売に向けて、マーケティング上、どのような工夫をしましたか。

医薬マーケティング部門循環器統括部
チャンピックスブランドマネジャー 河﨑多佳子氏

河﨑 「チャンピックス」はどんな喫煙者にでも効果があります。それは臨床試験で確認されています。実際、米国では、禁煙の意思のある人なら誰に対しても使われています。

ただ、日本での発売に当たっては、タバコをやめたくてもやめられないニコチン依存症の喫煙者にターゲットを絞りました。2006年4月から、ニコチン依存症の患者に対する保険診療が開始されています。国の政策として、ニコチン依存症という病気を治療していこうという流れができてきているので、それに合わせました。

 そもそも、日本ではニコチン依存症が疾患として認知されていません。喫煙者は、タバコをやめたいのにやめられないのは「自分の意思が弱いからだ」と考えています。

禁煙を“治療”してもらおうという意識も薄いですね。ファイザーが行った調査では、病院で禁煙治療を受けたことがある人は2.3%しかいませんでした。2006年から、日本でも禁煙治療が保険診療できるようになっているという点も認知されていません。

ニコチン依存症や禁煙治療についての認知度を高めていくことが、結果的に「チャンピックス」の売り上げにも結びつくと考えています。

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