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タダでもクオリティにこだわった

■「エコフル」は1部16枚のルーズリーフが入っています。この枚数はどのように決めたのですか。

斉藤 いろいろな事情が関係しています。広告は、1折16枚ずつを印刷します。また、1カ月に学生使うルーズリーフの量を調べたら、だいたい15〜16枚だったということもあります。

タダでもらえるルーズリーフとして、どれくらいの厚みがあると学生が喜ぶかもいろいろと試しました。16枚なら、ほどほどにずっしりとした感じがあり、「これをタダでもらえるなら得だな」と満足してもらえるのではないかと判断しました。

■ルーズリーフの紙には「製造コクヨS&T」の表記がありますね。

斉藤 クオリティにこだわり、コクヨの紙を使っています。「エコフル」の中身は、コクヨが市販しているルーズリーフと同じです。タダで配るからどんなものでもいいかというと、そうではない。やはり、授業中、急いでメモを取るわけですから、書き味が悪い紙だと使いにくいですよね。

竹内 実は、100円ショップでルーズリーフを買って書いてみたのですが、書きにくかった。表面がザラザラしていたり、厚みが違ったり、何かペンが引っかかる感じがしたり、と違和感があるのです。「違うな」という感覚があると、次には選ばなくなるのではないでしょうか。良いモノを提供すればコストもかかりますが、ここはこだわりました。

斉藤 もう一つこだわったのが、環境に配慮したルーズリーフにすることです。学生はふだん、高いお金を出して再生紙を買ったりはしません。そこで、こういう機会に環境への意識を少しでも高めてもらえたらと考え、再生紙、大豆インクを使用したものにしました。「エコフル」という名前は「エコロジーフリールーズリーフ」を縮めたものです。

次回は「エコフル」の今後の展開や、新しい広告形態「ジャック」について話を聞く。

小林 佳代

1967年東京都生まれ。1990年慶応義塾大学法学部政治学科卒業。同年日経BP社に入社。「日経ビジネス」記者などを経て2001年に退社、フリーに。現在、「日経ビジネス」、「日経ビジネスアソシエ」、「日経エコロジー」など、主に経営・ビジネス関係の媒体で執筆中。

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