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嗅覚も大事な音楽センサーの1つ

■音楽は本来、聴覚に訴えるものです。でも実は、嗅覚も大事な音楽センサーの1つであると…。

池田 海外のアーティストはその辺りに敏感ですね。僕はコンサートが好きでよく行くのですが、ステレオフォニックスというアーティストはコンサートでお香をたいていますよ。自分のいる空間、スペースを大事に考えているからなのでしょう。コンサートの演出の一環という意味もあるのかもしれません。だから、ステレオフォニックスという名前を聞くと、そのお香の香りを思い出します。

ラジオは、音だけで世界を表現するメディアです。そこに五感のうちの何かをもう1つプラスするとしたら、香り、匂いといった嗅覚なのではないかと僕は以前から思っていました。

■そういう考えを持っていたから、NTTコミュニケーションズの話を聞いて、すぐにラジオ番組に生かせると思ったのですね。

池田 そうですね。

音楽の場合、「この曲にはこの香り」という正解はないので、われわれが発信できるのは、あくまで1つの提案です。リスナーが香りをアレンジすることも可能ですので、自分なりに楽しんでもらえればと思います。

ラジオ番組で香りを配信するという新しい試みに挑戦したエフエム東京。実は同時に、リスナーとの新たなコミュニケーションの手段としてSNS(ソーシャル・ネットワーク・サービス)にも乗り出している。次回はSNSの狙いや「香るラジオ」実現までの裏話を聞く。

エフエム東京とNTTコミュニケーションズの「香るラジオ」は3回連載です。次回は、10月31日(火)にお届けする予定です。

小林 佳代

1967年東京都生まれ。1990年慶応義塾大学法学部政治学科卒業。同年日経BP社に入社。「日経ビジネス」記者などを経て2001年に退社、フリーに。現在、「日経ビジネス」、「日経ビジネスアソシエ」、「日経エコロジー」など、主に経営・ビジネス関係の媒体で執筆中。

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