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三菱重工業の家庭用ロボット「wakamaru」(1)〜人とロボットが共存する時代の幕開けに

2005年9月28日

(聞き手:小林 佳代=フリーライター)

wakamaru。身長は100cm。

 三菱重工業は9月16日、東京23区内に住む人を対象に、家庭用ロボット「wakamaru(ワカマル)」の販売予約を開始した。wakamaruは、コミュニケーション能力を備える人型ロボット。受信した電子メールのメッセージをオーナーに伝えたり、天気予報などの情報を提供したりすることができる。最大10人までの人を認識し、それぞれの人に合わせた言葉を語りかける。

 wakamaruは身長100㎝で幼稚園児ぐらいの大きさ。価格は本体が157万5000円。他に情報使用料などのサポート費用が月1万500円かかる。

 三菱重工はwakamaruの発売を、「人とロボットが共存する時代の幕開け」と位置付ける。wakamaru開発の狙いを、プロジェクトリーダーを務める長島 是(ただし)氏に聞いた。

社長直轄プロジェクトの一つとしてスタート

■重電メーカーで、一般消費者向けの商品は決して多くない三菱重工が、家庭用ロボットの開発・販売に乗り出したのはどういう経緯からですか。

長島 是(ただし)氏/wakamaruプロジェクトリーダー

長島 話は2000年にさかのぼります。この年、「フロンティア21プロジェクト」がスタートしました。21世紀に向けて、三菱重工の成長につながる新製品・新事業の構想を社内公募し、自由な発想でまとめ上げようという取り組みです。当時の西岡喬社長(現会長)直轄で、若手を中心に構成した八つのチームが、それぞれのテーマに関して調査・検討を進めました。そのうちの1チームが、家庭用ロボットは「事業性がある」と判断、事業化の提案をしたのです。

私がチームに加わり、プロジェクトの指揮を執り始めたのは2001年1月です。家庭用ロボットには何が求められるのか、家庭用ロボットには何ができるのか、本当に需要があるのか、といった調査を綿密にしていきました。どうやら市場性はありそうだし、事業として伸びる可能性も高いということで、2001年10月、メンバー10人で正式にプロジェクトを発足させました。

wakamaruは「人と暮らすロボット」がコンセプト。オーナーの生活スケジュールを元に作成した生活パターンに沿って行動する。スケジュールを伝えておくと、指定された時間に目覚まししたり、予定を教える。

 電子メールのメッセージを音声で伝えたり、最新の天気予報情報を取り込んで伝える機能も持つ。無線LAN経由で常時インターネットに接続している。

 あらかじめ設定したエリア内を自由に移動する自律性も備える。留守番モードにしておくと、外出先から、wakamaruを通して家の中の様子を確認することができる。家の中で動き回るものを発見したときには、あらかじめ登録してある連絡先にメールで知らせる機能も持つ。

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