トヨタ自動車の最高級車「レクサス」(3)〜心地良い接客・サービスを徹底
(聞き手:小林 佳代=フリーライター)

レクサス高輪の看板
トヨタ自動車がレクサスを日本に逆上陸させると決定したのは2003年2月のこと。その後、公募で専用店舗を決定した。
各専用店舗の店長であるゼネラルマネージャーは、レクサス専用の研修施設「富士レクサスカレッジ」などで研修を受け、レクサスの理念を吸収すると同時に、店舗スタッフの教育、新しいサービス体制の構築などに取り組んできた。
ゼネラルマネージャーはレクサス店のオープンをどのように進めてきたのか。従来のトヨタ店とどう差異化しようとしているのか。トヨタが旗艦店と位置付ける「レクサス高輪」の都築健司ゼネラルマネージャーに話を聞いた。
小笠原流礼法取り入れた接客マナー
■8月30日、全国のレクサス143店舗が一斉に開業しました。レクサスは「最高のおもてなし」を提供するとうたっています。それを実現するために、販売店はどのように準備を進めてきましたか。
都築 レクサス高輪のスタッフが決まったのは今年4月。それ以来、スタッフは様々な研修を受けてきました。
レクサスカレッジでは、まず、お客さまに気持ち過ごしていただくための接客マナーを徹底して学びました。室町時代から伝わる日本の伝統的礼法の一つである「小笠原流礼法」を取り入れながら、レクサス流に作り上げた接客マナーです。立ち振る舞いからモノの受け渡しの方法、礼の仕方、話し方など、細かいところにも気を配って、お客さまを心から「おもてなし」できるようにしました。

「レクサス高輪」の都築健司ゼネラルマネージャー
例えば、礼をするとき、一般的には手を体の横に真っすぐ下ろしますね。でも、このような礼だと、お客さまを緊張させてしまいます。そこでレクサス流の礼法では、手を少し前に出すようにしました。
実に小さなことですが、こうした接客マナーを一つひとつ積み上げ、徹底することで、お客さまが心地良く過ごせるようにしたいと考えています。
研修で学んで終わりではなく、その後も店で日々、スタッフ全員がロールプレイングを繰り返しました。他のスタッフをお客さま役にして、接客の練習をしたのです。こうして体に覚えさせることで、型にはまり過ぎることなく、自然に最高の接客ができるようにしました。

ロールプレイング研修の風景
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