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YouTubeの上手な使い方 予告編を流さずに映画を宣伝

2006年9月28日

織田 浩一

「商品には何の面白みもないが、はたしてSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)やビデオ共有サイトでクチコミ・バイラルプロモーションが行えるか」という質問を頂くことが徐々に増えてきた。若い層を取り込むプロモーション媒体として注目が集まっているためと思われる。今回は、アル・ゴア元米副大統領が出演し、地球温暖化をテーマにしたドキュメンタリー映画「An Inconvenient Truth(邦題:「不都合な真実」、07年公開予定)」のプロモーション戦略をもとに考えてみよう。

映画配給会社パラマウント・クラシックスは、ビデオ共有サイトの「バイラル性」と「ソーシャルネットワーク機能」に広告ツールとしての可能性を早々に見いだしていた。だが、これまでにもコメディ映画「Scary Movie 4」などのプロモーションがYouTubeなどで行われてきているとは言え、今回の映画のような環境問題というシリアスなテーマを扱ったドキュメンタリーのプロモーションにビデオ共有サイトを利用した先例はなかった。

予告編を流すだけでは効果は期待できない

この映画は、ゴア氏の環境保護活動を追うドキュメンタリーで、「若い世代が環境問題をより身近に感じる契機を作る」ことが最終目的だった。しかし、ターゲットである若い世代のマスメディア離れは特に深刻で、従来の広告手法ではリーチすることが難しいという課題があった。

映画の内容からしても、従来の予告編をただ流すだけでは反応がない可能性があり、クチコミやバイラルを起こすことが重要であると考えられた。そこでMySpaceなどSNSやYouTubeなどのビデオ共有サイトをどう使うかが検討された(写真1)。

写真1●YouTube上で映画を宣伝するためにオリジナルアニメを制作
写真1●YouTube上で映画を宣伝するためにオリジナルアニメを制作

YouTube画面

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