YouTubeの上手な使い方 予告編を流さずに映画を宣伝
(織田 浩一)
「商品には何の面白みもないが、はたしてSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)やビデオ共有サイトでクチコミ・バイラルプロモーションが行えるか」という質問を頂くことが徐々に増えてきた。若い層を取り込むプロモーション媒体として注目が集まっているためと思われる。今回は、アル・ゴア元米副大統領が出演し、地球温暖化をテーマにしたドキュメンタリー映画「An Inconvenient Truth(邦題:「不都合な真実」、07年公開予定)」のプロモーション戦略をもとに考えてみよう。
映画配給会社パラマウント・クラシックスは、ビデオ共有サイトの「バイラル性」と「ソーシャルネットワーク機能」に広告ツールとしての可能性を早々に見いだしていた。だが、これまでにもコメディ映画「Scary Movie 4」などのプロモーションがYouTubeなどで行われてきているとは言え、今回の映画のような環境問題というシリアスなテーマを扱ったドキュメンタリーのプロモーションにビデオ共有サイトを利用した先例はなかった。
予告編を流すだけでは効果は期待できない
この映画は、ゴア氏の環境保護活動を追うドキュメンタリーで、「若い世代が環境問題をより身近に感じる契機を作る」ことが最終目的だった。しかし、ターゲットである若い世代のマスメディア離れは特に深刻で、従来の広告手法ではリーチすることが難しいという課題があった。
映画の内容からしても、従来の予告編をただ流すだけでは反応がない可能性があり、クチコミやバイラルを起こすことが重要であると考えられた。そこでMySpaceなどSNSやYouTubeなどのビデオ共有サイトをどう使うかが検討された(写真1)。
next: キャンペーンとしては…
あなたのご意見をコメントやトラックバックでお寄せください
この連載のバックナンバー バックナンバー一覧へ 画面先頭に戻る
- ビデオの時代(3)~YouTubeの上手な使い方 予告編を流さずに映画を宣伝 (2006/09/28)
- ビデオの時代(2)~YouTube一人勝ち阻止へ 競合サイトが続々参戦 (2006/09/13)
- ビデオの時代(1)〜2006年はビデオの年 新たな金脈に参入相次ぐ (2006/09/01)
- ad:tech、終了 (2006/05/01)
- ad:tech速報(7) (2006/05/01)


