あえて「単価」にこだわり、深く考えてみると…
Web業界の原価と単価はアナログ的?
ごく稀にだが、違う業界の方と話をする機会がある。などと大袈裟に書くと、「○○セミナー」とか「異業種交流会」のように思われそうだが、なんのことはない、行きつけのお店で、顔見知りの方々とグラスを傾け、世間話で時間を過ごすだけのことで、交際範囲が狭いせいもあり、相手も多種多彩な業界の皆さんというわけではない。
もっとも、いわゆる「個人事業主・SOHO・小規模事業主」が中心なので、業界を越えた共通の話題も多く、同病相哀れむ午前一時……となる場合もあるし、逆に、「こんなにも違うのか」と気づかされ驚くこともある。
とりわけ、見積とか請求については、あまりにも違いが大きすぎ、愕然としたものだ。先ず、モノヅクリの現場(制作ではなく製作)では、原価・単価などが、まさに表計算ソフトのマクロのように(?)、体系化にされているし、飲食店でも、原価率や平均客単価・回転率など、基本的には計数化されているらしい。それに対し、我が業界では、まだまだ曖昧な原価・単価が横行している。
もしかすると、デジタルの我が業界では、アナログ的に原価・単価を考える傾向があるのだろうか。いつも会う陶芸家の方のように「言い値が、売り値」ではないにせよ、いわゆる「ドンブリ勘定」の残滓が、いまだに、我々Webサイト制作現場にあるような気がしてならない。
「ページ○円、画像○円」の時代は終わったのか?
制作現場の名誉のために、あえて断っておくのだが、いまや純粋の「ドンブリ勘定」はない(と思う)。「サイト構築一式○円」という類の見積書や請求書を目にする機会は、ほとんどなくなっている(筈だ)。
結果が、収入印紙に割印の契約書を、相互に取り交わすことになるのか、電話一本での発注になるかの差があっても、出発点となる数値には、具体性が求められている。「だいたい」とか「ほぼ」ではなく、基礎となる単価の加算・積算で、制作現場は発注側に、その具体性を説明しなければならない。
そこで考えだされたのが、ページ単価や画像単価だった。以前は、多くの制作現場が、料金表のように「ページ○円、画像○円」と基本単価を提示し、それを加算して総額をはじきだしていく方式を採用していたものである。おそらく、編集などの概念である「ページ単価」の応用と思われるが、現在では、あまり主流ではなくなっているようだ。
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