第1回 グリー 山岸 広太郎 副社長~従来の広告が響かない層にリーチ クチコミ広告は商談が進行中

既存会員からの招待制を採用したSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)の「GREE」を運営するグリーは,ブログ・サービスやソーシャル・ブックマーク・サービスなどを展開するはてなと提携し,SNSとブログを利用した“クチコミ広告”パッケージの販売を4月25日に開始した。
総務省がまとめた2006年3月末のブログとSNSの利用者数は,それぞれ868万人と716万人。ともに半年間で約8割も増えている。ビデオリサーチインタラクティブの調査によると,2006年3月時点のSNS訪問者一人当たりの月間平均視聴ページは約419ページであり,SNS全体での月間総ページビューは約30億に達する。国内最大のページビューを持つYahoo!JAPANの約9%の規模にまで成長している。
利用者数の急増に伴いインターネット上のメディアとして急速に存在感を増しているSNSやブログといったCGM(コンシューマ・ジェネレーテッド・メディア)について,広告・販促手段としての効果や将来性について,グリーの山岸副社長に聞いた。
はてなと共同で提供を始めた広告商品「クチコミプロモーションパック」に対する反応は?
山岸 報道発表の直後から数十件の問い合わせが押し寄せ,対応に追われました。まだ詳しくは話せませんが,新商品のプロモーションなどで,いくつかの商談が進行中です。
クチコミプロモーションパックは,もともとはてなで実績があったキャンペーン手法を基にして,パッケージ化したものです。広告主は指定のキャンペーン素材を入稿するだけで,GREEの35万会員,はてなの40万会員に向けて,手軽にクチコミ・プロモーションを展開できます。
具体的には,まずGREEとはてなに広告主の特設キャンペーン・ページを開設します。そこへGREE/はてなのメールや各会員のトップ・ページから誘導をかけます。キャンペーン・ページを見た会員に対し,抽選によるプレゼントを動機付けとして提供し,自分の日記や「はてなダイアリー」に“A社の○○製品が欲しい!”と書き込んでもらいます。
たとえばGREE会員の日記は一つのエントリが平均33回見られるので,最初のメールなどによる誘導だけでなく,会員間のつながりによってクチコミが大きく広がっていきます。ただし,会員が自分の日記に書いて楽しい商材でなければ,クチコミは広がりません。商品の性格によって,はまる/はまらないがあるのは確かです。クチコミプロモーションパックの引き合いがあっても,別の広告メニューに落とし込む場合もあります。


