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ブログが、日々の記録をビジネスのノウハウに変える〜社内の情報共有に生かす(4)

2006年9月5日

(関 信浩=シックス・アパート代表取締役)

前回は、「日報」と「申し送り」について解説しました。日々起こったことを、簡単かつ効率よく、定期的な記録として書き残すことができます。今回は、「底上げ」と「タバコ部屋」の2つのケースについて解説します。「底上げ」と「タバコ部屋」は、日常の記録の中から「コツ」や「ノウハウ」を抽出することが目的と言えるでしょう。改めてノウハウを書き起こすのではなく、思い付いたことを書き残し、それを整理したり、検索したりすることによって知識として利用できるようにする試みです。

現場のコツはマニュアルには載ってない

「個人の能力の総和以上にグループとしての能力を向上させたい」、「日本人的な『和の精神』で個人が仕事をすることによって、さらに大きな成果を上げる」という命題は、経営者や管理職にとっての重要な問題です。事業形態や雇用形態が多様化している昨今は、業務に携わる個人をいかに組織として生かすかが、これまで以上に重要になっています。

経験豊富な人が持つコツやノウハウを何とか共有して、組織全体としての仕事の質を高めたいと考えた場合、どのような手法を使えばいいのでしょうか?

よくある勘違いは、いわゆる「仕事ができる人」に「どうすれば、仕事ができるようになるのでしょうか?」と聞くことです。仕事がうまく進められるようになった人は、現場で仕事をやっていく中で揉まれてコツを獲得したわけです。マニュアルを読んで覚えたわけではありません。現場で役に立つコツやノウハウを拾い上げるためには、実際にその人の仕事を見てを盗むしかありません。しかし、すべての場合にそれができるわけではないでしょう。むしろ、不可能と言ったほうが正しいと思います。

プロの記録からコツを抽出

ブログを使った「底上げ」は、「プロ」の仕事の記録から使えそうなコツを抽出し、共有することで組織としての能力を高めようという取り組みです。残念ながら、コツを抽出する機能をブログが持っているわけではありません。ブログに格納されている情報は、あくまでも不定形のテキスト情報(加えて、デジカメによる写真が想定できます。例えば商品の配置などは、写真で表現する方が速く、情報量も多いでしょう)ですから、自動的に行えるわけではありません。

ただ、ブログは手軽に情報を入力できるツールです。情報の蓄積が容易です。日々の記録の中から「これは使える」という投稿を見つけ、それに関連する情報を整理して別のブログに投稿としてまとめる、という作業によって「記録」を「知識」に変えることができます。

next:「タバコ部屋」で思いもかけない発見を…

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