夕張市に飛び込み 地方自治の現場で実践研修〜財政破綻の町で道州制を考える
(石井 あゆ子=松下政経塾27期生)
松下政経塾で学んだ人物に登場してもらうこのシリーズ。前回から現役の塾生が登場。何がきっかけで政経塾に入ったのか、政経塾ではどんな研修を行ったのか、そして現在どんなテーマを深掘りしているか、将来は何がしたいのかを語ってもらった。
財政が破綻した夕張市で活動
現在、私が深堀りしているテーマは、「新しい基礎自治体のあり方の探究」と、それに伴う「新しい国のかたちの探究」です。主に、北海道内を中心に活動しています。
基礎自治体のあり方については、一昨年、財政破綻が明らかになり、日本で唯一の財政再建団体になった、北海道夕張市を中心に活動しているところです。
これからの基礎自治体は、地方分権が進められる中で、今以上に限られた財源のもと、全く新しいものに生まれ変わらなければなりません。その際に最も重要であると私が考えているのが、住民の意識です。自分たちの町は自分たちで守り、はぐくみ、発展させていくという意識がなければ、どんなに素晴らしい地方自治の仕組みができたとしても意味がありません。また、夕張市のように、財政難により行政にほとんど頼れない状況に陥った際、住民の生活を守ることができるのは、まさに住民自身であるからです。
夕張市では、市役所が破綻したことを機に、市民の皆さんが、町のために自らできることはないかと模索し始めています。私も立ち上げに関わらせていただいた「ゆうばり再生市民会議」を中心に、様々な動きが見られるようになりました。現在も、この会議を中心に、夕張市民の皆さんと、みんなが幸せに暮らすことのできる新しい夕張をどのように作っていけばよいかを探究中です。

石井さんは研修で、夕張市役所まちづくり再生係で活動した。財政再建団体となったことを機に、夕張市には全国から寄付が多数集まった。写真は、寄付金管理の手伝いをしているところ
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