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現役塾生が語る「なぜ私は入塾したか」〜仕事で感じた矛盾と入塾に至るまで

(石井 あゆ子=松下政経塾27期生)

 松下政経塾で学んだ人物に登場してもらうこのシリーズ。これまでは、塾出身の政治家の方々に原稿をお願いしてきた。今回は、現役の塾生に登場してもらう。何がきっかけで政経塾に入ったのか、政経塾ではどんな研修を行ったのか、そして将来は何がしたいのか、熱い気持ちをぶつけてもらった。

松下政経塾に入塾した最大の理由は、自分が携わっていた仕事に大きな矛盾を感じたからです。

私は、平成9年の7月から、約9年弱にわたり、北海道庁の職員として、地方自治の仕事をしていました。自分なりに、一生懸命仕事をしたつもりでしたが、心から北海道民の役に立っていると感じることができなかったのです。

仕事で積み重なったモヤモヤ感

それは、振り出しであった土木の仕事から始まり、税務、地域政策と、どの業務分野においても共通でした。「何かがおかしい」「納得がいかない」ということが、仕事を通じて、自分自身の中にどんどん積み重なっていきました。

本来、行政とは、その地域の住民のニーズに合ったサービスを提供しなければならないはずなのに、法律や国の指導、旧来からの役所の慣習といった様々なものに阻まれていることを、日々の仕事を通じて、強く感じていました。

この自分自身の中にあったモヤモヤを解消するために、私が最初に取り組んだことは、大学に通うことでした。デザイン関係の専門学校を卒業して入庁した私は、地方自治に関する専門知識がほとんど無く、仕事に対する疑問をどう解決すべきなのかもわかりませんでした。

そこで、札幌にある夜間部の大学に入学し、4年間、日中は仕事をして18時から授業を受けるようになりました。大学では、業務に直結する細かな分野の勉強ではなく、地方自治とは何か、住民自治とは何かという、総論を中心に勉強していました。

卒業後、すぐに人事異動があり、主に基礎自治体(市町村)の皆さんと仕事をする、地域政策という分野に配属になりました。大学で専門知識を身に付け、それまでの約7年間の職務経験も併せ、パワーアップした私は、自分自身の中にあった地方自治への疑問を解決しようと、再び挑戦しました。

しかし、結果はそれまでと同じで、自分の力だけでは解決できない、たくさんの矛盾を前に、悩む日々が続きました。

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