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ナンバーポータビリティは手数料次第

2005年6月2日

日経BPコンサルティングは2005年2月に実施した調査「携帯電話利用動向2005」で,2006年にも実施されるナンバーポータビリティ制度(MNP)の利用意向を尋ねた。MNPは,一定の手数料を支払うと,契約している通信事業者(キャリア)を変更してもそれまでの携帯電話番号を継続できる制度。

調査結果では,MNPを利用する可能性のある人は57%。しかし,手数料は発表されていない。手数料が1001円以上だと18.2%,同3001円以上だと5.5%にまで減る。「手数料にかかわらず利用したい」人はわずか3.3%で,MNPがどれだけ利用されるかは,手数料の多寡によって大きく変動しそうだ。手数料が安ければMNP利用者が多くなり,これまでのキャリアのシェアが大きく変動する可能性もある。

日本に先駆けて,2004年1月から段階的にMNPを導入した韓国では,シェアで過半数を握るSKテレコムが,MNPの導入によってシェアを数ポイント落とし,下位シェアであったLGテレコムがシェアを伸ばしたという。ただし,韓国では,最初の半年間は最大シェアのSKテレコムからほかへの乗り換えだけを認めるという,SKテレコムに不利な内容であった。また,ユーザーが支払うMNPの手数料は1000ウオン(約100円)と,とても安いのが特徴だ。

今回の調査結果によると,例えば,手数料が1000円以下の場合,現在のドコモユーザーのうち55.0%がほかのキャリアに乗り換える可能性がある。手数料が3001〜5000円だとしても,ドコモからほかのキャリアに乗り換える人は4.7%いる。日本では,ユーザーが支払う手数料は数千円規模になるとの見方が強いが,過半数のシェアを持つNTTドコモがシェアを減らすことになるのかどうか。

この調査は,2005年2月に全国主要都市圏在住の1400人を対象に郵送調査法で行い,858人から回答を得た。2000年7月から10回目を迎える定点調査で,携帯電話の利用実態と動向を報告書「携帯電話利用動向2005」にまとめ,6月2日に日経BPコンサルティングが発行する。詳しくはこちら

(馬島亜矢子=日経BPコンサルティング シニアコンサルタント)

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