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■社長内定の記者会見では、出井会長が中鉢さんをグッドリスナーだと評しました。

中鉢 そうなりたいなぁ、と思っていますよ(笑)。なるだけ多くの人の意見を聞きたいと。ただ、あの言葉が褒め言葉なのか、そうでないのか、判断は難しいですね(笑)。最初は悪い方にとりました。人の意見ばかり聞いて自己主張しない、という意味かと。あるいは調整型の人間という意味かなと。

普段は物事をネガティブにはとらえない性格です。むしろ何でもネアカに取る方ですね。出井さんが、発言する前になんかモジモジしていたので、それを敏感に感じ取っちゃたんですよ。もう少し違う誉め言葉があったんじゃないかなぁ(笑)。今日のインタビューでもお分かりかと思いますが、私自身、おしゃべりなところがあるんですよ。

■30回に及んだ今回の連載のためのインタビューで最後の質問をします。中鉢さんにぜひお伺いしたい。ソニースピリットはよみがえるでしょうか。

中鉢 よみがえります。

■根拠は何でしょう。

中鉢 社内にある強いエネルギーを感じています。ソニーの社員が、「やるぞ」という意識を持っていることをムンムンと感じます。強い潜在的な力が、今かいまかと湧き出ようとしている。これこそがソニースピリットです。

カスタマーは、他社の製品を含めて、現状に満足しているわけではない。カスタマーが満足していない状況に、ソニーの潜在的な力が正面からぶつかれば、大きな爆発が起きる。ソニーならば、この爆発を起こせる。必ずや、エレクトロニクス事業の復活をやり遂げます。

カスタマーは、ソニーに期待しています。その期待が続く限り、ソニースピリットは永遠です。カスタマーは、ソニースピリットを発揮するためのバネになるからです。

大河原 克行

nikkeibp.jp(現nikkei BPnet)「新社長を直撃!」の連載をはじめ、月刊宝島(宝島社)、PCfan、WindowsMode(毎日コミュニケーションズ)などで連載および定期記事を執筆中。また、エコノミスト(毎日新聞社)などでも、IT関連記事を随時執筆している。

著書に、「ソニースピリットはよみがえるか」、「松下電器 変革への挑戦」、「作るキヤノンを支える売るキヤノン」、「ネット通販で年商100億円」、「パソコンウォーズ最前線」などがある。

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