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ウォークマンが再び立ち上がる

2005年4月19日

2004年7月1日、東京・お台場のメディアージュ3階にあるソニースタイルショールームに、ソニーの幹部や業界関係者、報道関係者など約500人が集った。この日、ソニーのウォークマンが発売25周年を迎え、それを記念するイベントがここで開かれていたのだ。

携帯オーディオプレーヤーでは、アップルコンピュータのiPodが先行し、この分野におけるソニーの出遅れが指摘されていた。それだけに、このイベントは、老舗ソニーが、巻き返しに向けた施策をいよいよ打ち出す「キックオフ」という雰囲気を漂わせていた。

当初、出席する予定がなかった安藤国威社長が急遽駆けつけて挨拶に立ったのも、このイベントが単なるお祭りではないことを裏づけるに十分な出来事だろう。

25周年記念イベントで挨拶する安藤国威社長

安藤社長は、「ウォークマンは、音楽を外に持ち出して聴くという、ひとつの文化を創った。和製英語である『ウォークマン』は、いまでは、オックスフォード英英辞典にも掲載される言葉になり、世界各国に浸透した」と、この25年の成果を振り返った。

ソニーは、過去25年間にわたって、1100モデルのウォークマンを市場に投入。累計で3億3500万台を販売した。まさに、「文化を創造した」という言葉が当てはまる製品だと言える。高篠静雄副社長が「世界の人口は約63億人。まだまだ世界に広げて行きたい」と語るように、ウォークマンは、世界人口規模での議論ができる製品なのである。

続けて安藤社長は、「ハードディスク搭載携帯オーディオプレーヤーの世界では、アップルが市場を席巻している。ソニーも、この領域で製品を投入し世に問わないと、『いつでもどこでも音楽を聴く』というウォークマンで培ってきた文化が守れない」と語り、この日、初めて、ハードディスクを搭載したネットワークウォークマン「NW-HD1」を発表した。ウォークマンの25周年記念日は、ソニーが、ハードディスク(HDD)搭載携帯オーディオプレーヤー市場への参入を宣言した日となった。

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