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ソニーが挑んでいる、もう一つの新たなカテゴリーが「ロケーションフリーTV」である。「エアボード」といった方が馴染みが深い、という読者もいるだろう。ソニーは2005年に入って全世界共通の新しい方針を打ち出し、「エアボード」という名前を「ロケーションフリーTV」という新しい名称に統一した。
実は、この「ロケーションフリーTV」という名称に、新たな挑戦に対するソニーの思いが込められている。
日の目を見なかった「エアボード」
ソニーが「エアボード」を市場投入したのは2000年12月。「家の中のどこにいても、インターネットを簡単に利用できる」というコンセプトを前面に打ち出していた。
エアボードは、タッチパネル式の液晶ディスプレイで、ボード状の形をしている。ネットには、ベースステーションと呼ばれるユニットを経由して接続する。エアボードとベースステーションの間は無線LANでつなぐ。

エアボード
だが、この機能だけでは、ユーザーの興味をそそることはできなかった。タッチパネルを採用し「初心者でも簡単に使える」点をメッセージとして強調したのも、かえって「キーボードがなく、入力が不便」という印象をユーザーに与えてしまった。
さらには、これが最も本質的なことだが、「家の中のどこにいても、インターネットを簡単に利用できる」というコンセプトそのものに、目新しさが感じられなかった。
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