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「もう一度、世界に羽ばたきたい」、プロサイドの椎名社長

2005年8月2日

「もう一度、世界に羽ばたきたい」。PCサーバーなどを開発・販売するプロサイドの椎名堯慶社長は、自社開発したEDA(電子設計自動化)専用ワークステーション(WS)で世界市場に打って出る考えだ。大手ITベンダーだってハードウエアの海外進出に成功していない中で、椎名氏に勝算はあるのだろうか。

1974年、インテルのマイクロプロセッサを搭載した小型コンピュータ、77年にいち早くパソコンを発売したソード電算機システム(現東芝パソコンシステム)。その社長を務めたのが椎名氏だ。

新商品を次々に投入したソードは当時、世界最大のコンピュータ展示会NCC(全米コンピュータ会議)に出展し、世界市場進出の足がかりを築いた。その後、ビジカルクよりも早くPIPSと呼ぶ表計算ソフトを開発したソードは順調に売り上げを伸ばし、約20年前に年商200億円を超えた。だが、標準化という流れの中で厳しい経営状態に陥り、85年に東芝と資本提携した。

そしてソードを去った椎名氏は87年、IBM互換ビジネスを手掛けるプロサイドを立ち上げる。パソコン、PCサーバー、業務用ノンストップサーバー、ハイエンド・ワークステーションなどを注文があってから組み立てるBTO(受注生産)やCTO(受注仕様生産)という形で事業を展開する。

こうした中で「2年前の2003年8月、ある企業のトップから日本製のEDA専用WSを開発して欲しいという依頼が舞い込んできた」(椎名氏)。電子回路設計のツールやハードウエアが米国製品に席巻されている中で、プロサイドに高信頼性と低価格な製品開発を要求したという。「あるメーカーでは常時、10%のWSが稼働していないという話を聞いたこともあった」(同)。

具体的には(1)開発期間中の1カ月24時間のフル稼働、(2)2〜3年間、使える製品で、かつ数年間のロードマップを作成するというもの。特に主な機能を1チップに統合するSoC(system on a chip)には、精度の高い設計とシミュレーションの機能を備えるための大容量メモリーを搭載する必要がある。

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