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「経営者は社員を信じ、社員は経営者を信じる」、黒川富士通社長の思い!

2005年6月14日

2005年5月25日、富士通の黒川博昭社長は東京・汐留の本社で2005年度の経営方針を発表した。昨年5月の2004年度経営方針は「プラットフォームの元気が再生のカナメ」としサーバー事業強化を中心に説明した(IT最新事情16回参照)が、今回は収益の大きな柱となったSI(システム・インテグレーション)サービス事業の再生に力を注ぐ考えを強調した。プロジェクトのリスク・マネジメント問題から、経営者が思っていた以上に不採算案件が多く判明し、業績の足を引っ張ったからだ。

当初、不採算プロジェクトは70件という報告を受けていた黒川氏ら経営陣はその後、135件に拡大したことに驚く。「富士通は損得よりも約束したことを守ることを優先するという経営をしてきたこともある」と話す黒川氏の話しぶりからは「営業方法が悪いのではなく、リスクマネジメントに問題がある」と聞こえる。

不採算プロジェクトが増えた1つの理由は任せていたプロジェクト責任者の言葉を信じたことにありそうだ。もちろん赤字覚悟で無理に取った案件もあっただろうが、これまでの経験から「なんとかできる」との判断があったのかもしれない。その結果、原価を毎年1%削減し「2006年度に営業利益3000億円」という2004年度に掲げた目標を、1年後に撤回する羽目になった。その悔しさからか黒川氏は説明会で「徹底」「とことん」という言葉を何十回も口にした。

next: 富士通の2004年度の収益構造(営業利益)を見ると…

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