ゲーム機のネット接続トップはWii PS3は半年前から急落
日経マーケット・アクセスが2007年12月に行った調査によると,家庭用ゲーム機でインターネット接続率が一番高いのは任天堂のWiiだった(図)。一方,半年前の2007年6月の調査でWiiとほぼ同じ接続率だったソニーのプレイステーション3(PS3)はXbox360シリーズに抜かれて3位に落ちた。

図 家庭用ゲーム機のインターネット接続状況(2007年6月,2007年12月調査)
2007年6月と12月の調査結果を比べてみると,PS3を除く4機種(携帯型2機種を含む)はほとんど接続率が変わっていない。どうしてPS3だけ12%以上も落ちてしまったのか。
ライバルと目されるWii,Xbox360と比べるとPS3はネットを使った魅力あるソフトが欠けている。Wiiユーザーに利用用途を聞いたところ「Wiiチャンネル」を使ってニュースや天気予報を見るという利用者が76.2%もいた。Wiiチャンネルはテレビのチャンネルを切り替えるように様々なコンテンツを見られるサービスで,インターネットを利用している。これがWiiのネット接続のキラー・コンテンツである。
一方,Xbox360のユーザーの場合,ネットワーク・ゲームの利用者が70.8%もいた。Wiiでは17.3%,PS3では41.1%であり,Xbox360は群を抜いている。国内では不振をかこつXbox360だが,インターネット・サービス「Xbox Live」の利用率は,日本が極めて高い水準にあると言う。この原動力となったのがナムコのゲームソフト「アイドルマスター」。基本的にはスタンドアローンで動作するバーチャル・アイドル・マネジメント・シミュレーションだが,Xbox Liveで購入した仮想コンテンツを使いながら“育成”したキャラクターを,Xbox Live上の仮想オーディションで競わせるというプレイ方法が,ゲーム・マニアの熱狂を呼んだ。Xbox360のインターネット接続においてキラー・アプリケーションになっている。
これと比べるとPS3にはネットを使ったキラー・アプリケーションがない。それでも半年前のネット接続率が高かったのは新しいものを率先して使うユーザー層が中心だったからだと考えられる。その後のユーザー層拡大によってネットを使う人が減っていったのだろう。2007年12月に発売された「グランツーリスモ5プロローグ」などがインターネット接続のキラー・アプリケーションになるかどうかが注目だ。
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