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情報システムに劇的な変化をもたらす「仮想化」

一枚岩(モノリシック)の汎用OSの時代は、まもなく終わる──。米調査会社Gartnerは、こう予測する。

OSの和訳は「基本ソフト」。文字通りシステムの基本となる技術が、現在の形ではなくなるというのだから穏やかではない。変革をリードするのは、最近話題の仮想化技術である。仮想化技術とは、複数のコンピュータをあたかも1台のコンピュータのように扱ったり、逆に1台のコンピュータを複数のコンピュータのように扱ったりできるようにする技術である。

Gartnerは「仮想化技術はITインフラにおいて、2012年までに最も大きな影響を与えるトレンドになる。仮想化により、ITの管理や購入、設置、計画、課金の方法が変わる。その結果、インフラ・ベンダーに新しい競争の波が広がり、この数年で市場に相当な破壊と統合が起こるだろう」としている。もし、この通りになるとしたら、国内のITベンダーもユーザー企業も、来るべき大波に備えなければならない。

■参考記事
仮想化は最重要のインフラ技術、ベンダー依存は危険

仮想化技術は、メインフレームの時代からさまざまな技術分野に適用されてきた。今、注目されているのはWindowsやUNIXなどサーバー機の仮想化だ。従来、1台のサーバーでは1つのOSを動かすのが当たり前だった。ところが、サーバー機とOSの間に「ハイパーバイザー」と呼ぶ薄い仮想化レイヤー(仮想化ソフト)を挟み込むことで、両者を切り離すことができる。

これにより、1台のサーバー機で複数の異なる種類のOS(例えばWindowsとLinux)を同時に稼働させたり、OSとアプリケーションを丸ごと別のサーバー機に即時移動/コピーしたりすることが可能になった。これまで別々に運用管理していたサーバー機を比較的簡単に1台に統合できる。それによって、システム運用管理のコスト削減に成功した企業が何社も出てきている。

仮想化アーキテクチャの中心は、ハイパーバイザーとその管理ツールである。従来ITインフラの中核的な存在だったOSは、もはやハイパーバイザー上にある「交換可能な一要素」に過ぎないと見ることができる。これは仮想化技術がもたらす変化の一部に過ぎないが、「一枚岩(モノリシック)の汎用OSの時代は、まもなく終わる」とする見方の根拠の一部となっている。

■参考記事
仮想化技術とは
増えすぎたサーバーを統合する仮想化への期待が急上昇
「コスト削減はサーバーが20%、ストレージは41%」、デンソーが仮想化の効果を報告

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