雅子妃問題と新しい時代病〜治療には環境を変えることが大切である
「朝まで生テレビ!」(テレビ朝日)に出演した。テーマは「激論!これからの“皇室”とニッポン」(8月29日深夜放送)。雅子妃問題などをとりあげた。僕のほかにも、西尾幹二氏、香山リカ氏、斎藤環氏らが出演。視聴者の反響は大きく、視聴率も3.1%と高かった。
いざ仕事になると体が動かない──新しいタイプの鬱病
なぜいま雅子妃問題なのか。論争のきっかけのひとつとなったのが、西尾氏が月刊誌「WiLL」に今年発表した一連の論考である。書籍化もされたこの論考では、雅子妃殿下の「適応障害」について次のように書かれている。
「……これはこの病名に関する一般論だが、ストレスの多い繁栄社会だからこそ病気扱いされるが、性格や気質や道徳観や育ちの問題とみられてしまうのが従来の日本社会の普通の扱いであろう。つまり昔なら人間として落第点がつくだけの話で、病人として大切に腫れ物にさわるように扱われるのは、現代社会の特性ということも関係している」(西尾幹二『皇太子さまへの御忠言』、ワック)
雅子妃のわがままに見えるふるまいについて、疑問に感じている人は多い。2007年末には、雅子妃が銀座のフレンチレストラン「ロオジエ」を深夜訪問。この三つ星レストランでの会食を、週刊誌などは厳しく批判した。
むかしなら「遊んでいるなら仕事しろ」と説教すればよかった。しかし、いまは違う。雅子妃は仮病で嘘をついているわけではない。いざ仕事になると体が動かないのである。
僕は番組でこう指摘した。 「雅子妃のような病状は、40歳以下くらいの人には結構多い。会社には行けないけどリゾートには行ける。そういう鬱病がある。だから、雅子妃だけじゃない。新しく出てきた鬱病だ」
吉本隆明氏が喝破しているように、「むかし結核、いま鬱病」。時代病なのである。そして、いまの鬱病は、むかしの鬱病と違う。
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